
短編
いじめの復讐
匿名 2日前
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中学生のとき、顔は可愛いが性格の悪い女の子がいた。
その子は運動部などのイケてる男子には優しいが、嫌っている男子には「キモい」など酷いことを言ったりしていた。
また教師には胡麻を擦るので、キモい系の男子がその子と揉めると男子が悪いと一方的に決めつけられて先生に説教されることもあった。
俺自身、その子のことが好きだったこともありはじめは酷いことを言われても耐えていた。
だがその子が俺のことを完全に嫌っていて、振り向かせるのは不可能だと分かると今までバカにされていたこともあって恨みの感情も持っていた。
さらに生徒を平等に見ない某国立大出身のA先生(俺の担任・男)と同大学出身のB先生(同じ学年の担任・女)にも恨みを持っていた。
中学2年生の夏、臨海学校という海に行く行事があった。
生徒たちが持参するのはスクール水着だが、それでも女の子たちの体は眩しかった。
そして臨海学校の一大イベントのすいか割りをすることになった。
俺たちのクラスのすいかはなかなか割れず、その女の子の番になった。
女の子は目隠しをされて徐にすいかに近づく。
そのとき俺は、ここぞとばかりに駆け足で後ろからその子に近づくと、女の子の水着の肩紐を掴み、素早く引き下ろした。
あっといういう間に露わになるその子の上半身!
一瞬の出来事なので誰も俺を止めることはできなかった。
「おい!何やってんだ!」
近くにいた男子たちやA先生に取り押さえられて、俺は海の家の控え室に連れて行かれた。
しゃがみ込んで泣きじゃくってた女の子には周りの女子が心配そうに声をかけるとともにB先生が対応していた。
海の家で俺はまず担任から怒られたが、そのあと海の家に来たB先生は女性であるためかA先生以上のすごい剣幕で怒っていた。
だが、どんなに強く怒られても不貞腐れた顔の俺。
A先生たちは
「何だ!その態度は?お前が自分でしたことが分かっているのか!」
と言っていたが、俺は
「俺がいつもいじめられてたんですよ!あいつら女子に!先生たちはあいつらを庇ってばかりでしたよね?○○大のような一流大学を出ててそんなことも分からないんですか⁉︎」
俺は教師にも喧嘩を売り、その場は大荒れだった。
臨海学校が終わってからも、親を呼び出されたり、その子の家に親同伴で謝罪に行ったり散々だった。
そんなわけで俺はその後、孤独な中学校生活を送らなければいけなくなったが授業さえ出れればそれで良かった。
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