久しぶりに投下。 所謂怖い話ではないが、思い出したので書く。 忘れん為にも.. 4年程前の初夏、俺は朝寝坊して急いで職場に向かってた。 チャリの前カゴに仕事道具を入れた大きなバッグを乗せ、猛ダッシュでチャリを漕ぐ。 毎朝通る商店街を抜け、めちゃくちゃ見通しの悪い小さな十字路に差し掛かった。 何時もなら注意してそこを通るが、その日は急いでたから真っ直ぐ突っ切ろうとした。 その瞬間、左側に超至近距離で一台のタクシーが見えた.. 一秒にも満たない間に色々考えた。 （ブレーキ! イヤ、この距離じゃ絶対間に合わん.. あっ俺、死んだわ。。） 強くブレーキを握りながら、眼を瞑った。 ゴンッ 次の瞬間 気が付いたら 俺はブレーキを握りながら、真上に宙を舞っていた。 そのままブレーキを握りながら、両足で地面に着地してた。 その際、左足首に全体重がかかり倒れ込んだ。 タクシーのオッサンは顔面蒼白でビックリしてた。 俺自身もパニックになり （コレ、夢か?） と思った。 無意識のうちに身体が咄嗟に物凄い反応をしてた。 不思議な感覚になり （なにかに護られた。） と思った。 足を引きずりながら、オッサンに文句を言い 通行人が警察に連絡してた。 警察が来て、すぐに 『救急車で病院に行きなさい。』 と言ってきた。 『仕事があるから、終わってから行く。』 と俺は答えた。 結局、タクシー会社の保険で治療費と救急車搬送費用は全額支払うとなった。 会社に連絡すると 『心配やから、まずは病院にいってくれ。 今日の仕事は休んでいいから。』 と言われた。 救急車を待ってると 現場の刑事に言われた。 『君、凄いな コレは奇跡や。』 『何がですか?』 『今、確認の為に防犯カメラを見たんや。 そしたらぶつかった瞬間の君の反応.. ありえんわ。 長年、交通事故の現場に立ち会ってるけどこんなん見た事ない。。』 『防犯カメラ!? 見せてほしい! 俺もその瞬間気になる!!』 『イヤイヤ、それは見せれんのや! 悪いけど。』 『なんで? 俺は被害者で当事者ですよ!?』 『そーゆー決まりがあるんや.. ゴメンなぁ。』 しつこく言ったけど、結局見せてくれんかった。 今思うと、アレは 火事場のくそ力的な奴か 守護霊や先祖が 護ってくれたんかなぁ。