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先生
中編

先生

2017年6月7日
怖い 938
怖くない 605
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私の通っている学校にはある都市伝説がある。 それは、謎の「すずき」という名の教師が来るというものだ。ある日突然自分のクラスに担任としてきて、またある日突然いなくなる。しかし、いなくなった後「すずき」先生のことは誰も覚えていない。自分以外… この噂を聞いた時、大して怖くないと思ったが、本当に「すずき」先生が来た時は驚いた。しかし、鈴木先生はとてもいい先生で、授業は分かりやすく、面白いけどケジメがあって優しい。オマケに整った顔立ちなので大人気だった。 ある日、放課後に放送委員である私は居残りをしていた。 (私)「そろそろ帰るか。」 放送室から教室に戻る。すると、 (バッサバッサ) と奇妙な音がする。 (私)「なんだろう?」 ドアを開けて中に入ると、すずき先生がいた。 (私)「先生…?」 驚いたことに、先生の首から上がよく見えない。 (私)「先生っ!」 思わず肩に触れた。 (私)「いやあああああ!」 泣きながら叫んだ。なんと、先生は首を縦に物凄い勢いでふりながら私達4-3の生徒そっくりの人形を切り刻んでいたのだ。 すると、先生は首を振り続けながら私にそっくりの人形の足を引っ張った。 その時だった。私は足に激痛を感じた!引っこ抜かれるような痛み。私も思わず震えながら首を横に振りながら後ずさりした。 (私)「ひぎいいい!いたぁぁぁい!」 すると、先生は何やら呟き始めた。 (先生)「許してくれ…許してくれ…」 私はもう恐怖でものが言えない。 (先生)「許してくれ…ブツブツ」 そう言いながら近づいてくる先生を思わず殴った。 (先生)「許っ(ボクっ)……」 先生が黙ったので「先生?」と声をかけてみた。 先生がゆっくりと顔を上げる。 (私)「ぎゃあああ!」 (先生)「いつになったらっ…許すんだよっ!」 先生の顔は白目しか無く、眼球が上下右左ぐるぐる回っていた。 私は窓から学校を出て家にダッシュで帰った。 家に帰り、自分の部屋に飛び込み震えていると、(コンコン)とノックされた。 私は怖くて出られなかった。すると 「コンコン…コンコン…トントン…カンカン…ガンガン!ドンドン!」とノックの音が激しくなった。 (私)「家まで着いてこないで!このクソ教師!」 と、思わず私が暴言を吐くと最後に「ドンっ」とドアを叩き、音をさせなくなった。 そのまま夜寝るまで何も無かったが、夢の中で事件は起きた。 (夢の中) 私「ここ…学校?」 私は放送室にいた。 私「とりあえず…家に行こう」 家に帰ろうとすると、後ろから靴音が聞こえる。 (コツン…コツン) 私「そう言えば…鈴木先生もいつも革靴履いてたな。」 そう呟いた後、私は学校での恐ろしい出来事を思い出した。 思わず後ろを振り向くと… 鈴木先生が包丁を持ち、頭を振りながら歩いていた。 私「ひっ!」 ダッシュで逃げる。すると、先生も走って追いかけてきた。 (たしたしたし)という私の足音と、 (コッコッコッ)という先生の足音が重なる。 私は必死で逃げた。そして、図書室に避難した。鍵や窓は閉めた。外で鈴木先生が見える。私は怖くなり、閲覧禁止の本棚に隠れた。 (コツン)あの嫌な音がする。ゆっくりと振り向くと…鈴木先生がいた。 「んぎゃぁぁぁぁぁ!」 悲鳴をあげ、私は目を覚ました。汗びっしょりで、泣きながら… 次の日、学校に行くと鈴木先生はもう居なかった。皆に聞いても、誰も鈴木先生のことを覚えていない。 そんな鈴木先生を、2年後…今日だ。今の今まで忘れていた。 私「おはよー!」 「おはぁ~」「おはよー」「やほー」 皆が挨拶を返す。そして…先生も。 「木村さん、久しぶり。」 そこには、首を縦に振っていたあの人が不気味な笑みを浮かべ、たっていた。

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