
長編
氷獄の都(ひょうごくのみやこ)
にー 3日前
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道が見えた。この道を戻ればいずれ元来た場所まで戻れる。そう安堵した瞬間だった。
「うきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ」
まるで楽しいオモチャを見つけた猿のような奇声を放ちながら、男の子が飛びかかってきた。
そこで俺は目が覚めた。
そう。夢だったのだ。
俺は深くため息を吐いた。未だ脳裏に焼き付いている。あの不気味な少年と大人たちの姿が。
異常に喉が渇いていた俺は、ベッドから降りようと身を起こした。と、同時に。
『バキッ』
鍵のかけた玄関の扉が、何者かによって開けられようとする音が室内に響き渡った。
もう怖くて動けなくなってしまった。
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