
小学5年生になったちいちゃんはやや大人っぽい素敵な女の子だった。
穏やかな雰囲気の顔、セミロングのおろした髪の可愛らしい子だった。
夏休みになると、田舎の祖父母の家に遊びに行った。
田舎には伯母の娘であるちいちゃんという一つ年上の女の子がいた。
その日、僕は祖父とちいちゃんの3人でドライブに出かけた。
車の後部座席でちいちゃんと一緒にたくさんお話できて楽しかった。
ちいちゃんの笑顔はいつ見ても可愛かった。
そんななか、祖父の車はどこかの家に着いた。
祖父はお盆の挨拶があるのかその家の中に入っていき、車には僕とちいちゃんだけが残っていた。
僕とちいちゃんはエアコンの効いた車内で話を続けていたが、祖父がなかなかもどって来なかった。
「おじいちゃん、なかなか戻ってこないね。」
みたいな話をしていた。
その後もちいちゃんと話を続けていたが、暇潰しにちょっと怖い話をしようってことになった。
「私が小さい頃だけどね・・」
ちいちゃんは小学生になる頃には1人で寝ていたが、特に怖いと思ったことはなかったという。
ちいちゃんの年上の従姉妹は昔ちいちゃんの部屋で「見知らぬおばあさんが裁縫している」のを見たと言っていたが、ちいちゃんには霊感がないのか何か変なものを見たことは一度もなかったという。
その後、ちいちゃんが小学3年生のとき親友を呼んでお泊まり会をした。
朝になったとき、親友は深刻そうな顔で「見知らぬおばあさんが、畳に座ってちいちゃんを見下ろしているのを見た」と言ったそうだ。
ちいちゃんの従姉妹と親友は全く面識がないので、ちいちゃんは少し怖くなった。
という話を僕にちいちゃんが言った直後!
車のちいちゃんの背後の窓におばあさんがいてちいちゃんを見ていた。
ちいちゃんは僕を不思議そうに見て、僕が瞬きしていると、おばあさんは消えるようにいなくなった。
ちいちゃんは
「どうしたの?」
と言ったが、僕は黙っていた。
後日談:
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