
雪の降る静かな冬の夜、目覚まし時計の音で目を覚ました。まだ暗い部屋の中で、私はその音に混じるように聞こえる「なあ、なあ、なあ。」という声に気づいた。
最初は夢かと思ったが、その声は確かに存在していた。恐る恐る声の主に尋ねるも、返事はない。再び目を閉じ、眠気に負けてしまった。
翌朝、目を覚ますと、外は一面の雪景色。昨夜の不気味な声が頭に残ったままだったが、特に気にせず大学へと向かった。
その晩、また目覚ましが鳴り響いた。寝ぼけながら電話に手を伸ばすと、「なあ、なあ、なあ。」という声が繰り返し聞こえる。恐怖心が湧き上がるが、眠気には勝てず、再び目を閉じた。
次の日も同じように、声が響いていたが、携帯の履歴には何も残っていなかった。まるで現実の一部ではないような、奇妙な感覚が続く。
三度目の夜、再び目覚ましが鳴り響く。今度は完全に目が覚め、恐る恐る電話を取った。「どちら様ですか?」と尋ねたが、返答はない。代わりに、玄関の方から「なあ、なあ、なあ。」という声が聞こえてきた。
心臓が高鳴り、恐怖で布団をかぶる。夜が明けると、アラームの音が再び鳴った。何かが変だと感じ、携帯を確認したが、着信履歴はゼロだった。
しかし、午前2時にアラームが設定されていることに気づく。自分がいつそれを設定したのか、そして玄関の声の主は何を伝えたかったのか、未だに謎のままである。私の心に残るのは、あの暗い声だけだった。夜が更けるごとに、その声がますます現実に近づいている気がしてならない。
私の知らない何かが、私を呼んでいる。 その正体が何であれ、いつか必ず、私の元に現れるだろう。 そう思うと、恐怖が胸を締め付けた。 その夜も、私は布団に潜り込み、目を閉じることしかできなかった。やがて、またあの声が聞こえるのではないかと、震えながら待っている。
一体、私を呼ぶのは誰なのか。何のために…。
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