
中編
友人宅
匿名 2016年6月16日
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72: 本当にあった怖い名無し:2006/11/04(土) 20:47:36 ID:OAht/UFx0
学生時代に体験した奇妙な出来事を投下してみる
当時、週末になると友人の家で夜通し遊ぶことが多かった
友人宅は一戸建てで結構広く2階にもトイレがあるような家で、わたしと共通の友人でその家に行き3人でよく遊んでいた
友人(以下A)の部屋は2階にあり、
深夜2時を回っても1階からドアの
開け閉めの「バタン」という音や
足音などががよくしていた
大体4時頃までその物音は不定期になり続ける
Aは両親と同居しているので、
当然Aのご両親が立てている音だと
思っていた
1年ほど経った頃、
相変わらず物音がするのでふとAに
尋ねてみた
「Aのご両親って結構寝るの遅いんだね」
「いや、とっくに寝てるよ」
「え?
でも1階からよく物音するよ?」
「知ってる
けど両親じゃない」
わたしは冗談かと思ったのだが、
Aはいわゆる怪談の類が大嫌いな人でとてもこんな冗談を言うはずがなかった
さらにAの家に来ている共通の友人
(以下B)はその物音が全く聞こえていないという
わたしとAははっきりと聞こえているのにBのみが聞こえていない
それも冗談かと思い、Bとは軽い
口論になったほどなので、
恐らく冗談ではないのだろう
ただ物音がするくらいなので、
不思議だとは思いつつも恐怖を
感じるほどではなかった
予想以上に長くなってしまったので続きます
73: 72:2006/11/04(土) 21:06:25 ID:OAht/UFx0
ある日、いつもの3人でA宅に集まった夜
深夜になると、例の物音が始まった
また始まったなぁと思いつつAの顔をチラリと見ると、Aもわたしの顔を見て頷いている
そしてBは全く気づいてないようだ
ところがなんとなくだが、
普段と雰囲気が違う
言葉では説明できないが、いつもの物音とは何かが違っていた
何か変だなぁと思っていたところ、ゆっくりと階段を上がる足音が聞こえてきた
流石にこれには肝を潰し、
意識を足音に集中した
ミシミシ・・・ミシミシ・・・
と、明らかに誰かが階段を上って
きている
そしてそのあたりから3人の会話が完全に途切れた
聞こえていないBすら何故か話をしようとしなかった
ゆっくりと近づいてくる足音
そしてその足音はとうとう階段を上がりきったようで、今度は2階の廊下から聞こえてきた
トン・・・トンと歩く音がする
そしてその足音はわたしたちの居る部屋の前で止まった
瞬間、物凄い緊迫感が走った
明らかに何者かがふすま越しにこちらを見ている!
その視線と気配に圧され、
激しい恐怖に襲われた
やがて気配が突然無くなり、
妙な圧迫感は無くなった
流石にこれは本気で怖かったので、
Aに確認することができなかった
Bには後日、このことを話してみたら
やっぱりなにも感じてはいなかったとの事
会話が途切れたのは偶然だと言っていた
74: 72:2006/11/04(土) 21:17:02 ID:OAht/UFx0
やがて社会人になり、互いに忙しくなかなか集まる機会が無くなったのだがたまたまばったりAと会ったので、物音はどうなったか尋ねてみた
実はAの部屋のカーテンレールに
ピエロのマリオネットがいつもかけてあった
フリーマーケットで買ったものだそうだが、それを捨てたところ
件の怪現象はパッタリ無くなったと言っていた
なんとなくだが、物音の主は
「子供」だったような気がしていた
あの人形に憑いた何かだったのだろうか
以上です。
予想以上に長くなってしまい申し訳ありませんでした
78: 72:2006/11/05(日) 20:40:04 ID:hzcgtoHa0
これもA宅に人形があった頃の
怪現象なんですが
2階の一番奥の部屋をぐるぐる回ってるような足音もしていたんですよね
奥の部屋は物置状態で、
あまり家人が立ち入らない
和室なので畳なんですが、
ちゃんと畳の上を歩くような音
さらにトイレが2階にあるので、
トイレに行った帰りにちらっと見えるのですが奥の部屋の電気が点いていたり・・・
当然Aにそれを尋ねると入っていないし点けても居ないと
そして深夜飲み物を買出しにわたしがA宅を出たとき
家人に迷惑かけるのもなんだしと思い、階段の電気と玄関の電気は点けずに出かけたんです
コンビニは結構離れているので、
15分くらいかかりA宅に戻ったところ階段の電気が点いていた
てっきりAが気を利かせて点けてくれてたと思い
Aの部屋に戻って礼を言うと
「部屋から一回も出てないよ?」
との返答・・・
誰が点けてくれたんでしょう
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