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頭のない男
長編

頭のない男

匿名 2017年6月11日
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まず初めに、これは私が1年半前に体験した実話です。 私は幽霊とかお化けはかなり苦手で お化け屋敷に入りたい! ホラー映画みよう! って言う人の気持ちが分からないぐらい。 だけど信じたく無いのに この世のものではない物を見たことがある。 初めは7歳の時。次に高校生の時。 自分が覚えてるだけで全部で3回見ている。 声や音が聞こえたりはするけれど 見たのはそれだけ。 そしてこれから話すのは3回目の話。 季節は11月後半。 時間は23時半頃。 その日は友達2人とカラオケで遊んだ帰りだった。 車の運転、気をつけて帰れよ!と別れ際に友達が言ったのを覚えている。 私の住む町は大きい通りから1本中に入った所で 住宅は密集してるけど 信号が2箇所しか無い田舎にある。 一人で車を走らせ、あと10分ぐらいで家に着くところまで来た。 その時ガソリンが少しだけしか無くなりランプが点灯した。 でもガソリンスタンドに行くには遠回りになるし 明日でもいいやと思って帰ろうとしていた。 信号待ちをして、やがて青になる。 ふと気づくと無意識にガソリンスタンドへ向かっていた。 ここまで来たし給油をしようと車から降りた。 ここで最初の異変。周りに誰もいない。 この辺りでは一番の大通りで、交差点の所にある。 スタンド以外に、コンビニ、ファミレスが4つ角にある。 この時間で誰もいないのはおかしいと不思議に思ってたけど 気にしだすと怖くなるから考えるのをやめた。 そして給油が終わってあとは帰るだけ。 もうすぐ24時になるんだと カーナビの時計を見て思った。 左右を確認し車道に出る。 その時は周りに車は一台も無かったはず。 車道に出てすぐ赤になったから信号待ちをしていた。 その時後ろから突き刺さるような視線を感じた。 振り返ると1台の車がすぐ後ろにピタリと止まっていた。 車種はマークIIに似た車。 色は白かシルバーのどちらかで少し錆びれていた。 でもここまで見えてるのに運転手が見えない。 見えないと言うより真っ黒。 でもその時直感で運転手は50代のおじさんだと思った。 青になり車を走らせるとマークIIはピタリとくっついてくる。 そこで次の異変に気づく。 それは次の信号で止まった時。 バックミラー、サイドミラーの左側 そして後ろの窓にもにその車が映っていない。映っているのはサイドミラーの右側だけだった。 近づきすぎてるからなのかなと思ってたけど 後ろの窓から見えないのはありえない。 そしてバックミラーは黒塗りしたんじゃないかと思うぐらい真っ黒。何も見えない。 怖くなってスピードをあげた。70キロ。80キロ。それでもピタリとついてくる。 次の信号が黄色に変わり赤になろうとした時のギリギリのところで交差点に突っ込んだ。 それでも後ろにピタリと付いてくる。 怖い。ただただ怖い。 次に見える信号も赤だ。 今日はやけに引っかかる。 次で最後の信号。 遠くに見えるけどやっぱり赤。 サイドミラーの右側にだけ映る車がピタリとくっつき離れない。 そして怖くて怖くてヤケになった私は叫んだ。 「お前と私は関係ないから!!!」 その瞬間何かが私の車を飲み込み通り抜けた気がした。 金縛りにあった時はお前と私は関係無いと念じれば解けるってどこかで聞いたことがあり、実際に金縛りにあった時に解けたので言ってみました。 気づいたらサイドミラーにもバックミラーにも後ろの窓にも車が映ってなかった。 この道に曲がり角は無い。 ああ。消えたんだと思った。 そして解放されたんだと少し安心した。 でもこれでは終わらなかった。 最初の頃にに紹介した通り 私の家は大通りから一本中に入った町。 細い道へ曲がりまっすぐ進んだ所にある。 街灯が離れた所にぽつりとあるだけで ほぼ真っ暗な状態。 深夜なんて誰も歩いたりしないし 車が通ってたら珍しいなと思うほど。 まっすぐの道の途中には小さな神社があったり家族全員で自殺した家もある。 この道は小、中、高と何年も通った道だけど、夜は未だに怖い。 そしてその先の踏み切りを渡らないと家にたどり着けない。 家に近づくにつれてさっきの事で だんだんと恐怖心が強まっていった。 もう少しで踏み切り。 踏み切りについた。 車を一旦停止する。 心臓がうるさい。 右を確認した。 ……そして左。 そこにその人はいた。 一瞬で目の前の情報が頭に飛び込む。 『半袖半ズボン、薄手で青のストライプのパジャマを着た中年で小太り。身長は167㎝。裸足でこっちを見てる。』 でも何かおかしい。 ……ああ。分かった。 首から上が。頭が無いんだ。 『今回もまた頭が無いんだね。』 でも……待って…今、外の気温は氷点下1℃だよね…? その格好で外に立っているのはありえない。 ふと、我にかえる。 逃げなきゃ!! 家は目と鼻の先。 猛スピードで車を走らせる。 家についた。周りを確認する。誰もいない。行くなら今しかない。玄関まで走る。 勢いよく玄関を開けて家の中に入ると母が起きていた。 助けを求めるように今まであった事を話した。 安堵からか無意識に涙が出てた。 その日はあまりの怖さに私の部屋まで母についてきてもらい 電気をつけたまま眠りについた。 そして夢を見る。久しぶりのあの日のことを。 高校生の時に見た2回目の幽霊。 自転車で帰る途中に電話ボックスがある。 そこで見たんだった。 赤のチェックシャツを着て ダボっとしたジーンズを履いた 頭のない男の人が私の方を見て 電話をしていたことを。 2回目と3回目は違う人だったけれど、私はまた見てしまったんだね。 頭のない幽霊を。 頭の無い幽霊には 何か意味があるのだろうか。 幽霊の見た目とか雰囲気をみて 直感で思った事があるんだけど 今回見たパジャマ姿のおじさんは 病気で亡くなった人で 高校生の時見た人は 1980年代頃で当時23.24歳ぐらいの人で女の人に電話してその後事故にあったのではと感じた。 ただの直感だけど、これが頭から離れない。 いつからなのか分からないけど 気づいたら黒い影が私の周りをうろついている。 影に気づいた当初は すごく怖いと思っていたけど 今はたまにしか見えなくなり 影も小さくなったと思います。 今後、不幸な事が起きなければいいと願います。

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