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真夜中の車内
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真夜中の車内

11時間前
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深い雪に覆われた山道を走るヒロとマリは、FMラジオから流れる緊急ニュースに耳を傾けていた。「ただいま、脱走した凶悪犯が周辺で目撃されました。皆さん、絶対に戸締りをしてください。危険です。」その言葉にヒロはハンドルを握り直し、マリは不安そうに窓の外を見つめた。彼らは休日を利用して、遠くのスキー場に向かう途中だったが、予想以上に道に迷ってしまった。燃料警告灯が点灯しており、次のガソリンスタンドまでの距離を考えると、心配でたまらなかった。

「どうする?」ヒロが呟くと、エンジンが不穏な音を立て始めた。「ちょっと見てくる。」マリは言ったが、長い間他の車を見ていないことに気づき、言葉を飲み込んだ。「私も行くわ。」と言ったが、ヒロは首を振った。「一人で待ってて。すぐ戻るから。」そう言い残し、彼は車を降りた。

マリは、後部座席の下に隠れるようにして毛布をかぶり、緊張した心を落ち着けようとした。外はすっかり暗くなり、冷たい風が車の窓を叩いていた。やがて、木々のざわめきが大きくなり、まるで誰かが車を揺らしているように感じた。彼女の心臓は高鳴り、恐怖が押し寄せた。ヒロが戻るのを待つ間、彼女はじっとしていたが、いつの間にか疲れ果てて眠りに落ちた。

目が覚めると、外ではサイレンの音が響いていた。驚いて窓の外を見ると、警察のパトカーが停まっていて、数人の警官が立っていた。「大丈夫だ、君は安全だ。車から出て、こっちに来てくれ。」彼らの声は安心感を与えたが、ついでに刑事が続けた。「絶対に後ろを振り向かないで。約束してくれ。」マリはうなずき、指示に従ってそっと車から出た。

一歩、また一歩と進むうち、彼女はついに刑事の元に辿り着いた。「これで安心だ。」その瞬間、マリは振り返りたくなった。しかし、好奇心が勝り、振り向くと、彼女の目に飛び込んできたのは、トンネルの中で逆さに吊るされたヒロの姿だった。彼の目は空虚で、風に揺れる彼の体が、静寂の中で不気味に揺らめいていた。

警察によると、ヒロはガソリンスタンドへ向かう途中で凶悪犯に襲われ、トンネルの中に吊るされたという。犯人は未だ捕まっておらず、山のどこかで潜伏しているらしい。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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