本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

蛍
短編

匿名 2015年9月30日
怖い 718
怖くない 677
chat_bubble 8
25,761 views
こんにちは。 前回虫の知らせの話を投稿したものです。 怖い話とは違うかもしれませんが、 不思議な体験をしたので書かせてもらいます。 二カ月前、小学校の頃からかの親友が亡くなりました。 家も近所で 親友の両親も俺の事を実の子供みたいに可愛がってくれました。 皆んなでBBQしたり、旅行したり お互いの家に泊まりに行っては 夜遅くまでくだらないことを話したり その親友と 川に蛍を2人で見に行くのが 毎年の夏の恒例でした。 親友は本当に蛍が大好きだった。 僕らの地元は超ど田舎で、 子供の頃は蛍が沢山いたのです。 でも環境破壊や温暖化の影響か年々蛍は減っていき、僕が中学生の頃には 地元で蛍を見ることはほとんどなくなりました。 2年前親友は白血病を患い、入院生活を余儀なくされました。 ドナーも見つからず治療はなかなか進みませんでした。 僕は時間があればお見舞いに行っていました。 そんなある日親友が 「俺が死んだら遺灰をあの川に流してほしい」と行ってきたのです。 俺は縁起でもない事言うなと 軽く怒りましたが、親友は自分の死期が近い事を悟っていたかもしれません。 数日後 親友の容態は急変。 病院に駆け付けましたが、面会謝絶のため、家族ではない俺は最期を看取る事ができませんでした。 葬儀が終わった後 親友の母親から遺灰の一部を渡され、俺に遺灰を撒いてくれと、 それが親友の最後のお願いだったからと。 断る理由は無かったので 遺灰を受け取りその日の夜に川へ行きました。 フィルムケースに入った親友の遺灰。 ふたを取り、じゃあなと言ってから 遺灰を川に流しました。 その時 茂みの方から 一匹の蛍が飛んできました。 俺の周りを浮遊した後 手の甲にとまり、しばらく羽を休め再び茂みへと帰り蛍はみえなくなりました。 あの蛍は親友で お別れを言いに来てくれたのではないかと、勝手に思ってます。 長くなりましたが 以上です。 親友の分まで長生きします。

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(8件)

コメントはまだありません。

0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.105

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

寝る前に読まない方がいい短い話

読み込み中...

読み応えのある実録ホラー

読み込み中...

ページの奥で待っている長い恐怖

読み込み中...
chat_bubble 8