
短編
高速道路
匿名 2日前
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これは中学生の時の話です。
もう30年ぐらい前になるでしょうか。
何をやっても上手くいかなくて現実逃避したくて、大好きだった祖母の顔が見たくなりました。
僕は習い事をサボって、そのまま祖母の家に向かいました。
それまで祖母の家には親の車でしか行ったことがなく、高速道路で行くルートしか知りませんでした。
そしてルールを知らなかった僕は、自転車で高速道路に侵入してしまいました。
しばらく高速を走っていると、突然目の前に男の子が現れたのです。
避けるまもなく、急ブレーキをかけてそのまま転倒してしまいました。
幸い後ろから車が来てなかったので事無きを得ましたが、もし車が来ていたら・・。
その男の子は学生服を着ていて、自分と同じぐらいの年齢に思えました。
その後、誰かが通報したのか、高速隊が駆けつけてきて僕は厳重注意されました。
その時にはもう、その男の子は消えていました。
一体、あの男の子は何だったのでしょうか?
今でも、高速道路を走る度に思い出すのです。
この怖い話はどうでしたか?
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