これは私が15年以上前に住んでいたマンションでの出来事です。仙台市に有る大きな病院と、その斜め向に有る大きな病院の裏のマンションに住み始めてから、段々と奇妙な事が起る様になりました。家の周りには、病院がいっぱいあるせいか、お寺も沢山ありました。夜の仕事をしていた私は、夜中の2時、3時に布団に入るのですが、しばらくすると、必ず金縛りにあうようになり、最初は疲れてるからと気にせずに寝てました。朝方また金縛りにあい、目を覚ますと、上半身だけのサラリーマンが私のお腹辺りを、〝た、た、た、た、た〟っと部屋を横切る様にスゴい勢いで駆け抜けて行きました。何が起こったのか分からず、また眠りにつきました。しばらくすると、物凄い耳鳴りで目を覚ますと、今度は私の顔の左側で、たったったっと、何かが動いてました。金縛りに遭いながらも、横目で見てみると、お婆さんらしき生首がずっと私の顔の左側で、目を見開いて転がっていました。声を発する事も出来ずに、それが消えるまでずっと、見ていました。それからも、もう毎日の様に当たり前の様に、何かが現れました。でも、危害も無くやり過ごしてました。ところが、その日はなんとなく部屋が気持ち悪く、眠りにも就けない、イヤ〜な感じがするのです。いつものように金縛りにあい、何？と思ってた時に、私は髪の長い私のパジャマを着た女の人に抱き起こされました。その女の人は横を向いていて、私からは顔がよく見えなかったのですが、その女の人がゆっくり、ゆっくりこちらに顔を向け始め、(絶対に見てはいけない)と何故か思い、声を振り絞って、「いやー！！！」と叫ぶと、「ふふっ」っと笑いながらか「何よ・・・」と言って、消えていきました。私はその日から一人では怖く、友達にお願いをして一緒に住んでもらう事になりました。でもその友達も、私がいない時に、テレビも電気も消して寝たのに、テレビ画面におかっぱ頭の女の子が映り、はっ!!っと思って天井を見た途端、天井いっぱいにその女の子が笑いながら、友達を見下ろしていたそうです。その友達は、霊の存在を信じてなかったのですが、それを期に二人で引っ越しを考えて、1週間で違う場所に引っ越しました。今思うと、お寺に囲まれてて、病院にも囲まれてて、毎日何かが起こる。その部屋は今どうなり、誰が住んでるかはわかりませんが、二度と病院の近くや、お寺、お墓の近くには住みたくありません。