
短編
公衆電話への着信
匿名 2日前
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以前あった話を思い出したので、投稿します。小学生の頃、近所の友達と公衆電話がある電話ボックスで10円玉をいくつか入れて374256とボタンを押すと【犬鳴き峠】の怖い話を音声で読み上げるサービスがありました。当時は好奇心旺盛な年頃である為、よくその番号で電話をかけた思い出があります。
成人してから、いつの間にかその思い出を忘れていましたが、ある時不意に思い出しました。その日の内に、自宅の近くにある公園の公衆電話がある電話ボックスで、久しぶりに374256とボタンを押してみました。
その時は音声ガイダンスで「この電話番号は現在使われておりません」と言われた為、やはり今は使われてないかとちょっぴり寂しい思いをしたのを覚えています。
しかし後日休みの日に、そこの公衆電話の前を何気なく通っていると急に【トゥルルルルルル、トゥルルルルルル、トゥルルルルルル・・・・】
と目の前の電話ボックスに着信があるではありませんか?
周囲を見回すも誰もいないので、一瞬私が受話器を取ろうと思ったのですが、そのボックスの扉に手をかける手前で、何か嫌な感じがしたのでその鳴り続ける電話を後に自宅へ戻りました。その後その様な現象は起こりませんでしたが、あれは一体誰からの電話で、もし私が受話器を取っていたらどうなっていたのでしょうか?今冷静に考えると背筋がゾッとします。ちなみに374256は【みなしにごろ】からきているそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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chat_bubble コメント(2件)
- こちらこそありがとうございます!本当にあった話をどの様にしたら伝わるか考えると結構難しいですね。カルマ
- 良かったですありがとうホルモン8192