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中編
我が家の決まり
匿名
我が家の決まり
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我が家の決まり

匿名
2018年6月5日
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我が家では、基本的に殺生は厳禁である。理由は、2つ。

1つは人間の思い上がりでの殺生は人格にも影響がある事。

2つは、俺個人の体験から。

俺は、両親の離婚により、小学4年まで虐待で育った。両親にしてみたら、邪魔だったのであろう。

小学2年の春、母に山で山菜を採って来いと言われたのだが、いくら採って来ても、まだ奥の方に行けばすごいのがあると言われ、ついには帰り方がわからなくなった。

完全な遭難である。

帰り道がわからないで焦っていると、気がついたら辺りは真っ暗になっていた。小さいながらに、必死だったのか、空腹や恐怖はなかった。水分は水溜まりの水で凌いでいたが、今思うと丈夫な俺。

しかし、山菜の時期なだけに、夜は寒い。しかも、北海道の寒い地域なだけに、寒さで震えが止まらない。

寒さをしのぐために、前年の枯葉を集めて布団替わりにするも、やはり寒いが、これ以上はどうにもならない。

現実逃避の為に頭の中で、好きだったアニメを思い浮かべていたら、近くでガサッと音が聞こえる。この辺りはヒグマがよく出没する地域だ。

さすがに、ビビって息を潜めた。すると荒い鼻息のような吐息、何とも言えない臭い、それは、まもなく俺の目の前に現れた。

ヒグマ!そう思うにも声は出ない。全身が緊張でいくつもの針を刺されてるような感覚だ。

そいつは、ゆっくり俺の側に来て、俺の周りを回った。食する獲物の品定めのような、そんな回り方だ。

すると、そいつは俺の体に鼻を近づけて何やらクンクンと嗅いだと思ったら、舐めだした。恐怖だが、それ以上に臭い!

そいつは、俺の横に静かに横たわり、まるで自分の子をあやすような体勢で俺を温めてくれた。ただ、死ぬほど臭い!

ヒグマの毛は硬いが、暖かく、気がついたら朝だった。そいつは俺が起きると、おもむろに起き上がり、歩き出した。

怖いが、俺も行くところがないし、そいつは安全そうだと理由から、ついて行く事にした。

数分歩いただろか。わりと近い場所で遭難したらしい。

そいつは、ピタリと止まり、俺を見送るように見つめる。

ありがとう。そう言うと、そいつは、爪で地面を引っ掻くようにして俺に土を何度もかけてきた。怖くなり走って逃げたが、林道まで来ると、人がいっぱいいた。銃を持った人も2人。

きっとあいつは、早く行けと言いたかったのだろう。

両親の自作自演の遭難届で集まった人に保護されて、無事に嘘泣きをしてる両親に引き渡されて、この話はおしまい。

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後日談:

  • その後、両親に舌打ちをされ、睨まれたのは一生忘れられない。

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