
長編
生命線
匿名 3日前
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、
マンションの奴らに遭遇したくない。それにしたの親父もおかしな奴だし信用ができない。
美和子「じゃあどうするの⁈」
玄関の方からは細野がドアをドンドンと叩く音が聞こえる。俺たちに逃げ場は無い。
俺の人生はどこから間違っていたのだろうか。美和子に会ったところからか?
いや、きっとこの生命線が全てを狂わした。
全部この手相が悪い。
俺は一か八か生命線を延ばすことにした。
床に散らばった花瓶の破片を手に取り、手の生命線に沿って、手首まで線を伸ばすように手を切っていた。手は赤く染まり、痛みも感じた。だが、それもどうでも良い。
美和子「な、何を…?」
美和子はそんな俺を見て怯えていた。
家族を守るためなら線を延ばすしかないと思った。
俺は美和子に近づき破片を美和子の前に突き出した。
俺「美和子、お前もやるんだ!!」
俺は美和子の腕を掴み、抵抗する美和子に言い聞かせた。
俺「ここで全員死にたいのか⁉︎できることは全て
やらなきゃ‼︎」
美和子は体勢を崩し壁に頭を打ちつけた。俺は今がチャンスだと思い、美和子の手首を掴み俺と同じように線に沿って手首まで長く線を延ばした。
美和子は声にならない悲鳴をあげた。
俺は美和子が抱いていた娘の和心に目を向けた。
家族が生きるためだ。仕方がない。
俺「和心〜お前の為だ、じっとしておくんだよ…」
俺は和心の手を取り、線を描いた。まだ一歳の娘には長生きして欲しい。手のひらから肘くらいまでの長い生命線を俺は描いた。
和心「…ッギャャァァァアアア」
和心は大声で泣いた。俺もしたくてこんなことをしているのでは無い。
生命線が家族みんな延びて俺は少し安心した。これで家族みんなで生きて、平和に暮らせるだろう。
部屋を見渡してみると血で汚れてしまったり、ものが倒れていたりしてしまっている。
俺「掃除しなきゃなぁ…」
色々あったので少し疲れてしまった。
掃除をする前に俺は少し休もうと、ぐったりした妻と娘を抱え、ソファーに座った。
俺はようやく家族で平和に暮らせる嬉しさと安心で直ぐに眠ってしまった。
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細野「……はい、そうです!中から悲鳴が聞こえ
て…。はい…はい…お願いします!」
俺が仕事帰りに梶原の家を訪ねると、偶然、家を出る梶原と遭遇した。梶原は仕事も真面目に取り組む奴だったのに、最近は会
後日談:
- 読みにくいところがあればすみません
この怖い話はどうでしたか?
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- すごいね!さん どういうことですか?BAgu
- 漫画の話を引用してます!って宣言してる所が「本当にあった怖い話」ってことですかwすごいね