
長編
ダサ子さん
きき 3日前
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たんですか?説明出来ますか?」
「ああ…話せば長くなりますが、機械の誤作動かと…とにかく中にヒトは居ません。」
「解りました。それでは詳しい内容は現場で担当者にご説明お願いします。」
電話を終えるとダサ子さんも消えていた。
振り返るとAちゃんは腰が抜けたように座り込んでいた。
「大丈夫?立てそう?」
「あ、はい。立てると思います。」
「SECO〇が来るまで居ろってさ。とりあえずAちゃんは帰んな。」
「はい…でも凄かったですね。私初めて見ちゃった。」
俺はAちゃんに気になってたことを聞いてみた。
「見たって、何が見えたの?」
「何って、オンジュくんですよ。すっごい蹴ってましたね。」
「マジか…」
俺はちょっと笑ってしまった。
後日談のようなもの
とりあえずAちゃんをタクシーに乗っけたあと10分位でSECO〇さんが来た。それから担当者さんと状況確認という名目の「ドキッ!二人っきりの心霊スポット探索」が繰り広げられたけどこれは割愛。
次の日に起こった事を社内で話したけど、やっぱりダサ子さんとオンジュくん論争になり、なんとなくこの件もうやむやのまま結局俺はこの会社に8年勤務しましたとさ。
後日談:
- 大したことじゃないけど一応追記。 男にはダサ子、女にはオンジュ、ならあいつは? ということでプレスにいるオカマに聞きにいったところ「両方見たことない。そもそも幽霊を信じてない」と吐かしたので、よってたかって「なんのためのオカマだ」「もうオカマ辞めろ」「親孝行しろ」などと罵詈雑言を浴びせていたらしまいには泣かしてしまった。 本人曰く「オカマは繊細なのよっ!」だそうです。 後日人事部長からこっぴどくお叱りをうけました(こいつはゲイ)。 ちなみに人事部長はダサ子さんを見たことがあるそうです。
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