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お題 短編
普通の朝
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普通の朝

6日前
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アラームの音で目が覚めた、スマホを見ると時刻は午前4時30分だった。昨夜、布団に入ったのは午前1時だ。睡眠時間はたったの3時間30分だ。だから、会社に寝泊まりした日も2、3日ある。

ここ2週間、毎日こんな生活を送っている。それも今日で終わりだ。それを糧に重い体を無理やり動かし、身支度を始めた。朝食は家族を起こしてしまうのでいつもコンビニでおにぎりか弁当を買って食べている。帰る時間も遅く、家族の顔も見たいが、寝室も違い、起こしてしまうのも申し訳ないので妻と息子と娘の顔を最近見ていない、でも、休憩中に妻とはLINEでやり取りをしていた。そんな生活が終わると考えると普段は緊張する商談に向かう足取りも自然と軽くなる。なぜ、こんなに無理のあるスケジュールなのかというと、一用、私は中小企業の社長で、一世一代の大勝負の商談がありそれに向けて、2週間がんばってきて今日その成果がわかる。(8時50分)

今、商談が終わった。(16時15分)

そして、今から会社の人と一緒に打ち上げに行くと妻にLINEを送って妻からも「ここ2週間お疲れ様、楽しんできてね」と返信がきた。本当にいい妻だと思い、居酒屋で心置きなく、23時まで騒ぎ、それから、フラフラとした足取りでタクシーを掴まえ、なんとか家路に着き、着替えることもなく布団に倒れ込んだ。翌朝、久しぶりに自然と目が覚めた、スマホを見ると時刻は9時を回っていた。だいぶ寝たなーと思い、体を伸ばしながら深呼吸をした。そして、リビングに行くと何か料理を作っている音が聞こえた。リビングに入ると「おはよー」と料理を作りながら知らないお女が笑顔で言っていた。そして、知らない子供で笑顔で駆け寄ってきた。私はそこで動けなくなり、いつからコイツらが入れ替わったのかと考えるとゾッとした。昨日した、LINEは誰としたんだと思い、恐怖のあまり、知らない女に質問する前に逃げ出して家の外に出ていた。その日から、知人の数が0になった。自分を知っている人はいるのに‥

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