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野菜直売所で特別な買い物

俺は49才独身、ドライブで近隣の県に行くのが日課だった。
とある田舎の街では、野菜や果物、畜産物などを露天で売っている直売所があった。
その中で田中さん(仮名)の家の野菜は安くて美味く気に入っていた。
「田中さん。にんじんとじゃがいもと・・」
「あいよ。いつもありがとね。」
田中さんは50代前半の俺より少し年上で、夫と2人で暮らしていて子供たちは独立して都会に出ていた。
田中さんと俺は店員と客の関係に過ぎなかったが、何回も会ううちに田中さんに対して特別な感情を持つようになってきていた。
ある日の午後3時頃、俺が直売所にくると
「あら?もう閉店よ。残ったものでいいなら安くしとくけど。」
俺は田中さんを見て
「いや、いいんだ。買いたいものはもう決まっているから。」
「何?」
俺は欲しいものを田中さんに伝えると、いつもニコニコしている田中さんは真剣な顔になり
「いいわよ。こっちにきて。」
俺は田中さんに連れられ、直売所の近くの倉庫のような場所にきた。
そこは野菜の匂いが充満していたが、そんなことはどうでもいい。
田中さんは、かごに腰掛けて薄明るいなか語り始めた。
俺が田中さんから買ったもの、それは『日本の三大怖い話』の一つを詳細を知っている田中さんから聞くことだった。
外はどんどん暗くなり、田中さんが話しているなか外の風が強くなり、倉庫や壁がガタガタ響き、物が当たる音も聞こえた。
田中さんは何かに取り憑かれたように語り続け、俺はブルブル震えていた。
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