
この物語は、私の友人が体験した不気味な出来事です。
数ヶ月前、友人の美咲は東京の高層マンションで独り暮らしを始めました。築10年のそのマンションは、外観はモダンで、部屋も広めでした。彼女は新しい環境に胸を躍らせつつ、少しずつ生活用品を揃えていきました。
ある日、リサイクルショップを訪れた美咲は、古びたレコードプレーヤーを見つけました。そのデザインは懐かしさを感じさせ、値段はわずか1500円。彼女はその魅力に惹かれ、即購入しました。
部屋に持ち帰った美咲は、プレーヤーを飾りとして置きました。彼女は普段はスマートフォンで音楽を聴いていたため、接続するつもりはありませんでした。
引っ越しから2週間後、彼女の携帯に電話がかかってきました。相手は母親でした。話しながら、母が「ちゃんとした電話機もあると便利よ」と言いました。それを聞いた美咲は、少し不安になり、古いプレーヤーを繋ぐことに決めました。
数日後、彼女が部屋でくつろいでいると、レコードプレーヤーから音が流れ始めました。「カリカリ」とノイズが混じった音。美咲は驚いてプレーヤーのスイッチを切りましたが、その後も何度もノイズが響き、まるで誰かが意図的に音を出しているかのようでした。
その後、夜になると、プレーヤーからノイズが聞こえてくることが増えました。時には「無言の会話」のような音が続くこともありました。美咲は恐れを感じ、同時に心が不安定になっていきました。
友人に相談すると、「その音、隣の部屋からかもしれないよ」と言われました。美咲は気になり、隣の住人について調べることにしましたが、隣には誰も住んでいないようでした。
不安が募る中、美咲は再度友人に相談し、彼女は警察に通報することにしました。「毎晩、何回も同じ音がするんです」と訴えると、警察は「逆探知してみましょう」と言い、彼女の部屋へ向かいました。
夜、警察が来ると、レコードプレーヤーは静まり返り、ただの静寂が支配しました。だが、警察が音を探ると、やはり隣の部屋から音が鳴ることが確認されました。警察が隣のドアをノックすると、反応はありませんでした。
そこで大家に話を聞いたところ、「この部屋、数ヶ月前に住人が自殺したんです。今は誰もいません」と告げられました。なんと、音の正体は誰もいない隣の部屋からだったのです。
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