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長編

モリモリ様 コピペ

匿名 2日前
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いて、それに乗って山を通ったおれも祟られてしまった。 というのが大叔母たちの説明と見解である。 そんな荒唐無稽な話、信じられるはずも無かったが 今朝の出来事を考えると自然と身体が震え出すのがわかった。 何より大叔母たちの顔が真剣そのものだったのだ。 大叔母がどこかに電話をかけ、白い服着た老婆が現れた。 聞くところそいつは村一番の年長者で事情通らしいが そのババアも大叔母たちとだいたい同じような見解だった。 「どうにもならん、かわいそうだが諦めておくれ」と言い残しさっさと帰ってい った。 おれが来たときの明るい雰囲気はどこへやら、すっかり重苦しい空気が漂っていた。 「すまない、おとうさんが連れていかれたからしばらくは大丈夫やと思ってたんやが・・・・」 すまない、すまないとみんなしきりに謝っていた。 まぁ勝手に来たのはおれだし、怖いからそんなに頭を下げるのはやめて欲しかった。 大叔父が車を手放したのは歳がうんぬんではなく単純に怖かったのであろう。 そんな車を寄越した大叔父にむかついたがもう死んでるのでどうしようもない。 とにかく、急にこんな話をまくしたてられても頭が混乱してほとほと困ったが 呪詛の言葉をかけられた以上どうしようもないそうなので、おれは日の明るいうちに帰ることになった。 何せ、よそものが 出会った話しは聞いたことがないそうで、 姿を見てない今のうちに関西へ帰って車も捨ててしまえばモリモリさまも手を出せないのでは、 という淡い期待もあった。 どうやら姿を見てないというのは幸いしているらしい。 大叔母の車に先導されて市内まで出、そこで別れておれは一目散に関西へ帰った。 「二度と来ちゃいかん、このことははよう忘れなさい」大叔母は真顔だった。 帰ったあと、すぐに71マークⅡは言うとおり処分し、 こないだあたらしく100系のマークⅡをおろした。 マークⅡが好きなんだなきっと。 信じてるかと言われたら7割ぐらい信じてない。 家族にも話してみたし親父は直接あっちと電話もしたそうだがそれでも信じてないというか、 いまいち理解でき ないようすだ。 肝心の祖母はボケてきてどうにもこうにも。 気がかりなのは 村を出る道すがら、山道で前を走る大叔母の車の上に乗っかってずっとおれを見てたこども あれがたぶんモリモリさまなんだろうな

後日談:

  • https://fumibako.com/kowai/story/3/2147.html

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