
長編
四国屈指の絶景廃墟に生首
匿名 3日前
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と逃げ帰った。
更に何年か後、前述の二人組とは別の二人の廃墟マニアが夜、訪れた。彼らは一人ずつ建物に行ってくるようにし、一人は外で待っていて、一人は懐中電灯を持って建物内に入っていった。
外で待っていた者は何分か後、誰かが建物の方から歩いてくるのが見えた。やけに早く帰ってきたな、と思っていたが、ふと建物を見上げると、中から明かりが漏れていた。それは懐中電灯の明かり。
と、いうことは・・・。近寄ってくる何者かの顔が分かる所まで来た時、その者が女性だったことが分かった。それでハッとした瞬間、その女性は横にスライドするような動きをして闇の中に消えた。足音も立てず。
いや、足音というより、その女は歩いていたのではない。飛んでいたのだ。首だけの姿で。
また、某有名怪談師の心霊DVDのロケでは、その怪談師とアシスタントが屋外から、三階の窓(ガラスは全て割れてなくなっている)の部分に、1メートル以上の巨大な生首を見ている。
更にこんなこともあった。4人の男子高校生か大学生がある夜、バイクで訪れた。4人は一緒に建物に入っていったが、テーブルの上に結婚披露宴の招待状が何枚も放置してあるのに気付いた。
が、不思議なことに、その招待状の差出人の箇所には女性の名前、つまり新婦の名しか書かれてなかった。それを見た4人の内の一人は面白半分に新婦の名前の横に、自分の名を書き、他の三人にも招待状を渡した。
渡された三人はケラケラ笑っていたが、一人が
「じゃあ、遠慮のう(遠慮なく)、招待状はもろうとく(貰っておく)けど、おまえいつ披露宴するがな(するんだ)?」と、招待状に名を書いた男子に聞いた。
するとその男子は
「明日よや(明日だよ)。」と、笑いながら答えた。
4人は一通り、施設内を見て回ると帰路に着こうとバイクに跨ったが、招待状に自分の名を書いた男子は一番後に出発した。
出発してほどなく、その一番後に出発した男子は、異常なスピードを出し、奇声を発しながら他の三人を抜き去った。
三人はその男子の後ろ姿を見ると青ざめた。
「あ、あれは何や!?」
男子の後ろには、白いウエディングドレスを着た、髪の長い女が跨っていた。
それから何十秒と経たず、三人の前方で「ガシャン!」という大きな衝突音がした。
三人を抜き去った男子が急カーブをそのまま直進し、ガードレールを突き破って崖下に転落したのだ。
すぐ救急車を呼んだが、崖のため、男子の救
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