
長編
コピペ 訪問販売で訪ねたお家での出来事
匿名 3日前
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できた。
Aは女性に了承を取ってから、契約の為にGを呼んだ。
部屋に入ったGは、Aと同じように天井の写真に面食らったようで、契約の最終確認の際もどこかぎこちない様子だった。
Aもこの部屋は不気味だったので、出来ればさっさと契約を終わらせて早く部屋を出たい、と云うのが正直な気持ちだった。
しかし、後は契約書に捺印さえすれば契約完了、と云う所で異変が起きた。
「ではココと、ココと……」
Gが捺印の場所を指示していると、隣の部屋へ続く襖の向こうから、男の呻き声が聞こえてきたからだ。
ううー、うー、と、それは男性にしても低い声で、思わずぞっとする位にはとても苦しそうに、恨めしそうに聞こえた。
流石にAとGも面食らって、襖を見やったあと、次いで女性の顔を伺った。
つい先程まで人のいい笑みを浮かべていた女性は、ぞっとするほど無表情にAを見ていた。
Aは恐怖を払拭する為に何かを喋ろうとして、女性の異様な雰囲気を感じ取って言葉を飲み込んだ。
心底目の前の女性を気味悪く感じた。それは、きっと本能的なものだった。
それはGも同じだったようで、二人ともまるで金縛りに遭ったように女性をただ見つめていた。
その間にも、ううーーー、うーー、と云う呻き声は止まる事無く、むしろ段々と大きくなっている様に感じた。
突然、女性がギギ、ともググ、とも言い難い声を漏らした。
多分、笑い声だったのだとは思うが分からない。女は相変わらず表情を少しも動かさなかったからだ。
「印鑑を……」
ぼそり、と女が呟いた。
は、と何とか声を出したAに、女性は口元だけを動かしてにいっと笑った。
「いいいいいいい、ん、」
女性がまるで引き伸ばしたテープの様に言った途端、今までは呻き声だった襖の向こうの声が、「ア゛ー!ア゛ァーーー!」という叫び声に変わっていた。
“なんだ、こいつら?!やっぱり変な奴だったのか?”
Aがパニックに陥りそうになった時、更に不可解な事が起きた。
女性の頭が目では追えない速度で左右に動いたのだ。余りの速さに首から上がブレて見えた。
「ケケッ……」
女性は甲高い声で笑い始めました。相変わらず女性の顔は真っ直ぐにAを向いたままで。
Aは恐怖で泣き出しそうだった。
襖の向こうから聞こえる男性の叫び声と、女性の甲高い笑い声。
「お、おい、帰るぞ……!」
Gの震えた声を聞いて、Aは荷物を掻き集めて必死に玄関まで走った。
女性が追ってくる気配は
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- 営業20年もやってたらそれはいろんな事がありました。台東区の古いマンションでインターホン鳴らして2度返事があったものの待てど暮らせど出て来ず…。諦めて翌日再訪問するとすれ違った同階の人からそこがだいぶ前から空き部屋である事を聞いた。両隣も空き部屋ということ。 いろいろあるもんですよ。三吉
- 怖い〜怖い〜!うんこりん
- また 読みました ほんとの話しなら気持ち悪いですまゆ