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短編

金龍ラーメン

匿名 3日前
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大阪ミナミに5店舗を構える老舗・金龍ラーメン。四十年以上の歴史を持ち、「大阪といえば金龍」と、地元では広く認知されている。また、24時間営業をいち早く始め、夜のミナミ界隈では「酒の後のシメ」として定番だ。  私は十年ほど、この金龍ラーメンで夜勤のアルバイトをしている。夜勤は夜の11時から朝の7時にまでの8時間。各店舗は二人体制で途中休憩を挟みながら働いている。ただし、一店舗だけ一人体制の店がある。それは、千日前の出来事だ。にある支店だ。  十年近く前の出来事だ。深夜1時、客足の途絶えた戎橋店の厨房を、私は1人で掃除していた。この時間に掃除を終わらせておくと、あとの仕事が楽になる。客が来ないうちに片付けてしまおうと、せっせと掃除にはげんでいたら、いつの間にか入口の券売機の前におばあさんが立っていた。 「いらっしゃいませ。券売機で食券をおねがいします。」 金龍ラーメンは入口に券売機があり、客はそこで食券を購入した後、奥のカウンターまで持ってくる。そしてラーメンができあがると取りにきてもらう、セルフサービスとなっている。そのシステムを把握していない初めての客にもわかるように、いつもこの台詞を言う。それにしてもあのおばあさん、いつから居たのだろう。  「..............」  返事がない。おばあさんは券売機の前に立ったまま、一向に動く気配がない。  「お客様ー、券売機で食券をお願いしますー」  「.......三..............じゅ.......」  ん?おばあさん、何かを言っている。  「.......三の.......んの.......じゅうろ.......」  何だ?  「.......三の.......四の.......十六.......」  三の四の十六?数字?なんの数字だ?  「......んまち、三の、四の、十六」  声がだんだん大きくなってきたぞ、何だいったい?  「上本町三の四の十六」  .......私の家の住所だった。

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  • これタニシさんのやつやん…
    胡麻
  • わ、怖っっ!
    りと
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