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Cのサーフボード
中編

Cのサーフボード

匿名 2016年8月14日
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小学生の時に何かの本で読んだ話ですが、当時凄く怖かったのを思い出したので投稿します。うろ覚えなので話が違っていたらごめんなさい。 男子大学生のA.B.C.Dはサーフィンが趣味でした。夏休みに入ったある日、4人でサーフボードを持ち合い、車で海に出掛けて行きました。とても見晴らしの良い、水の綺麗な海だったので、人がたくさん遊びに来ていました。空いている場所を見つけて、Dが持って来たビーチパラソルを立てました。そして、海に入る前に4人でサーフボードを立てて、Bのカメラで笑顔の写真を撮ってもらいました。 C「A!可愛い女の1人や2人探してこようぜ!」 A「おっ!いいねー!」 D「サーフィンやらねぇのかよー」 B「まぁ、あいつらの事だし、すぐ飽きて戻って来るだろ。」 D「それもそうだなー」 彼女のいないAとCは可愛い女の子がいないかとのんびり歩いて行き、BとDは海でサーフィンを楽しんでいました。 しばらくして可愛い女の子がいなかったのか、AとCはまたのんびり歩いて海に戻って来ました。そんな2人を見たBが冷やかします。 B「可愛い女いなかったのかー?」 C「うるせー」 A「もういいや、サーフィンやろーぜ」D「ハハハ」 それから何時間かサーフィンを楽しんで、夕方になり、人影もまばらになって来たので帰る準備をする事にしました。 B「もうそろそろ帰るかー」 A「そうだなー」 C「俺、もう少しサーフィンしてても良いか?」 D「あぁ、全然良いよ」 A「俺たち片付けて車に荷物置いて来るから」 C「おー、わかったー」 B「波に飲まれんじゃねーぞ」 C「大丈夫だって」 Cの姿を見たのはそれが最後でした。また海に戻るとCの姿がありません。既に帰ったのか、周りには誰もいなくなっていました。「Cー!!」「どこだよー!!」最悪だ。警察にも連絡したが夜遅く暗い為、捜査は明日に持ち越しとなってしまいました。不安な気持ちを抱えたまま、その日はDの家で一夜を過ごしました。次の日の朝、Cの遺体が見つかりました。あの時、誰か1人が海に残ってCが溺れた時に助けられていたら。2人だけで荷物を片付けて車に行っていたら。残された3人は本当にそれを悔やんでいました。 それから何週間か経って、近くの喫茶店に3人で集まりました。海に行った時に撮った写真をBが現像して持って来てくれました。綺麗な貝殻を見つけた写真や、ふざけて変なポーズをして撮った写真など、楽しかった思い出が蘇ります。そして、写真には、海を楽しむ笑顔のAとBとDが写っていたが、何故かCだけ顔が引きつっていました。 A「なんで顔が引きつってんだよ...俺と2人で可愛い女の子探しに行った時もバカな話して、あいつ笑ってたんだぞ。」 B「なんでCだけ...?」 D「...あいつ、自分が死ぬ事、分かってたんじゃねーのか?」 A「まさか。そんなわけねぇだろ...」 そして、海に入る前に撮られた写真を見て3人は言葉を失いました。 3人が言葉を失ったのは何故か? あの日、4人で笑顔でサーフボードを抱えて写っていた写真のはずなのに、やはり亡くなったCだけが無表情で、それにCが抱えていたのはサーフボードではなく、棺だったのですから。

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