
長編
ムシャクル様
匿名 6日前
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がなぜあんなふうになったのかわからない、とも伝えた。
Aさん自身ですら、自分がしたこと、感じたことを信じられないのに、ましてや警官が信じてくれようはずもない。逮捕されるのか、と半ば諦めたが、特に目に見える被害がなかったことから、厳重注意で済んだ。
Aさんは、わけがわからないながらも、何度も謝罪の言葉を伝えた。
別室にいたおばさんに謝罪しようとしたところ、おばさんから、それには及ばない、との言葉が返ってきた。年寄りにいたっては、なぜか同情的ですらあった。
年寄りとおばさんとが、事情を説明してくれたところによると、Aさんは、『ムシャクル様』にたたられた、とのことだった。『ムシャクル様』とは、その地方の地域信仰の対象で、いうなればタタリ神に近いものらしい。
『ムシャクル様』の名前は、「武者来る」、あるいは「武者狂う」からきており、これにたたられた者は、「生き物を殺さなければならない」との強い強迫観念に縛られ、しばしば実際に殺してしまう。
この土地では、数年に一度、『ムシャクル様』にたたられる者が出るという。たたられる人に共通点はなく、なんらかの禁忌を犯したものか、人により故意に呪いがけされたものかはわからないらしい。
Aさんに振りかけた「臭い水」は、『ムシャクル様』をまつるほこらの西側にある池の水で、『ムシャクル様』にたたられた場合、その水をかけることによってたたりを清められる、と伝えられている。
『ムシャクル様』にたたられた者には、動物を投げつけ、その動物を殺しているうちに(その際に、より時間が稼げるように、この地域には大型の動物をペットにしている家庭が多い)池の水を汲んでくるしか対処法はないらしい。
水をかけたあと、なんらかの手段を用いて、たたりつきの意識を失わせ、その後目覚めさせることによってのみ、「正気に戻る」。
それ以外の方法で押さえつけた場合、自分の手首を噛み切ったり、爪で太ももの内側の動脈を切ったりして、「道具を使わずに」自殺してしまうケースが多いらしい。
年寄りは、「あんたには不運であったろうが、いつもの例からみると、今回は運が良かった」と何度も何度もつぶやいていた。
その後、Aさんは、脳震盪の検査の後、異常は見られなかったため、無事退院し、そのまま札幌に帰ってきた。
Aさんが言うには、それ以来、「音」が怖くて怖くて仕方がない。
足音や、なにかがジャンプするような
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chat_bubble コメント(6件)
- >文才ない。 言葉選びのセンスなし。 同意。自意識過剰な学生さんが頑張って書いたという感じ。実際に学生さんなら年相応で良いと思いますが、そうでなければ稚拙です。匿名
- 文才ない。 言葉選びのセンスなし。shiiiita
- あ!これ私も知ってる!前に怖い話を集めた サイトに書いてありました。その地域の人と、 体験者しか知らないらしいです。そのムシャクル様は他所の地域から来た人しか襲わないらしいですよ。しゆか
- 凄いお話し(>_<;) でも面白かった! 文も読みやすかった♪ぴょん吉
- 北海道と中国地方に対する熱い風評被害N
- 作者も話も凄い!このサイト読んで来てよかった!当たりです!説明は細かい、話も良いのになぜか情景が目に浮かぶ話が少ないなか、まるで買った本を読んでるかの様です。どれもストレートで無駄な言い回しが一切ありません。鳥肌たちました!描写も本当に素晴らしい、そのおかげで恐怖感も倍増しました。また他の作品があれば期待しています!!きつね猫