
長編
ムシャクル様
匿名 6日前
chat_bubble 6
84,783 views
は、涙が止まらなかったと言う。外に居る「なにか」を殺さなければいけないのに、何故なにもいないのか。なんでもいい。誰でもいい。どんな生き物でもいい。
何故私に殺されてくれないのか。このままでは、私が「なにか」に殺されてしまうじゃないか。どうしてくれるんだ。
涙をぬぐいつつ、冷静になろうと試みたAさんに、天啓がひらめいた。
あのババアを殺せばいいんだ。あいつは嫌な奴だし、それに弱そうだから、多分簡単に殺せるはずだ。
思いついたとたん、こらえようのない笑いがこみあげ、次の瞬間には大声で笑っていた。ようやっと「なにか」を殺せることに、たまらない愉悦を感じながら、玄関を目指して走り出した。
Aさんはそのまま外に飛び出し、おそらくは私物であろう軽トラックの、助手席側のドアを開け、なにやら床下を探っているおばさんを見つけた。
奇声を上げながら全速力で駆け寄っていったところ、気付いたおばさんは、恐怖にひきつった顔をして、トラックの中に飛び込んでドアをロックした。
すんでのところで間に合わなかったAさんは、運転席側にまわり、ドアを開けようとしたが、間一髪おばさんがロックするほうが早かった。Aさんは、逃がしてなるかとばかりに軽トラックの荷台に飛び乗った。
運転席にすべりこんだおばさんが、車のエンジンをかけ、携帯電話になにかを怒鳴りながら急発進した。Aさんはバランスを崩し荷台から落下し、頭をしたたかに地面にぶつけた。
Aさんはその時、脳震盪を起こしたらしい。なにか生き物を殺したい、と思いながら、体が思うように動かせない自分は、なんと不幸なのだろう、と地面に大の字になったまま、夕焼け空をにらんで男泣きに泣いた。
その後しばらくして、いまだ動けないAさんは、おばさんからの電話をうけて駆けつけたらしい男数人に取り囲まれた。
体は動かないが、殺していい生き物が近くに来たことで、Aさんはまた極度の興奮状態におちいった。
一番楽に殺せそうな年寄りが、Aさんに対して、「変な言葉をわめきながら」、「なんだか臭い、変な水」を振り掛けた。
その瞬間、Aさんは自分が何をしているのかわからなくなり、一瞬にして眠りに落ちた。
小さな診療所のベッドの上で目が覚めたAさんは、普段の落ち着きを取り戻していた。
警察官と、先の年寄りが部屋の隅に座っていた。警察官に訊かれるまま、Aさんはおこったことの全てを話した。自分
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(6件)
- >文才ない。 言葉選びのセンスなし。 同意。自意識過剰な学生さんが頑張って書いたという感じ。実際に学生さんなら年相応で良いと思いますが、そうでなければ稚拙です。匿名
- 文才ない。 言葉選びのセンスなし。shiiiita
- あ!これ私も知ってる!前に怖い話を集めた サイトに書いてありました。その地域の人と、 体験者しか知らないらしいです。そのムシャクル様は他所の地域から来た人しか襲わないらしいですよ。しゆか
- 凄いお話し(>_<;) でも面白かった! 文も読みやすかった♪ぴょん吉
- 北海道と中国地方に対する熱い風評被害N
- 作者も話も凄い!このサイト読んで来てよかった!当たりです!説明は細かい、話も良いのになぜか情景が目に浮かぶ話が少ないなか、まるで買った本を読んでるかの様です。どれもストレートで無駄な言い回しが一切ありません。鳥肌たちました!描写も本当に素晴らしい、そのおかげで恐怖感も倍増しました。また他の作品があれば期待しています!!きつね猫