
「教会の悪夢の話。」
数年前の冬の夜、友人のKが提案した。廃屋に肝試しに行こうと。メンバーは僕、K、S、そしてTの4人だ。噂によれば、そこには「教祖」と呼ばれる存在が出るという。
廃屋に着くと、外観は古びていて、窓は割れ、扉は不気味にきしむ。入ると、冷たい空気が包み込み、暗い中に人形が無造作に散らばっている。Kが先頭で「ほら、ビビってないで入れよ」と言いながら、どんどん奥に進んでいく。
「この人形、やばいな」とSが言う。彼女は一体の人形を指差す。その人形は、異様な笑みを浮かべている。
「ほら、何もないじゃん」とKが言いながら、肝試しの雰囲気を盛り上げる。しかし、Tは不安げに周囲を見回している。「本当に大丈夫か?」と。
その時、何かが床に落ちた音がした。Sがそれを拾い上げると、古い日記帳だった。ページをめくると、次のような内容が。
「1月3日、教祖様は私を待っています。次の祭りで、私は選ばれるのでしょうか。」
「何だこれ?」と僕が言った瞬間、Kが叫び声を上げながら廊下の方へ駆け出した。「何があったんだ?」と僕たちは追いかけた。
Kは外でうずくまって震えていた。「お前、どうした?」とTが尋ねる。
「教祖に会った…」
「誰に?」
「教祖様に!」
数日後、Kが廃屋で発見された。彼の首には、あの人形の首飾りがかかっていた。あの時の会話が頭をよぎる。
「教祖に会ったって?」
「そうだ、次はお前だって言われた…」
その言葉が、今も耳に残る。僕たちは何を見たのだろう、あの夜、あの廃屋で。教祖の悪夢が、未だに続いているのだ。
「次は…お前だよ。」と、教祖の声が響く。
何もかもが、夢なのか現実なのか分からないまま、僕は再びその場所には近づけない。
未だに、教祖の存在が僕を見つめている気がする。
それが、教会の悪夢の話。
「次は…お前だよ。」
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