
ある日のこと、俺の使っている机の中に数学の教科書が入っていた。
定時制で使っているものとは違うし、誰のだろうと名前を確認すると、
「○○ 唯香(仮名)」
という女の子の名前が書いてあった。
いつも俺が座っている席が全日制では女の子の席なんだと意外に思いながらも嬉しい気持ちになった。
もちろんその教科書には必要以上に触れずそっと机の中に入れておいた。
翌日机の中を見ると唯香の教科書はなく、おそらく回収したんだろうと思い席に着く
『きのうは教科書を忘れてごめんなさい。迷惑でしたよね。』
と女の子の可愛らしい字が机に書かれていた。
俺は
『いえ、大丈夫ですよ。
難しい勉強をしてるんですね。
頑張ってください。』
というメッセージと自分の名前を机に書いた。
それから、唯香という高3の女の子と交換日記のように毎日机に一言を書いていた。
俺はそれを見るのが毎日の楽しみになっていた。
そのうち机に書くのも難だからと交換日記用の小さいノートを用意すると、唯香もそのノートに日記を書いて机の中に入れてくれた。
唯香とのやりとりのなかで、唯香は勉強熱心で優しい感じの女の子だと感じていた。
俺は年齢などを正直に伝えたが、唯香はずっと俺と交換日記を続けてくれた。
唯香のことを知っていくうちに、唯香に対して思いを膨らませる俺だった。
唯香のことは筆跡と日記を通して知ったことしか分からず、教室には集合写真などを置かないことになっているため、唯香がどんな顔や髪型なのかは全く分からなかった。
唯香とやりとりを続けているうちに悶々とする俺。
そんなある日、俺は交換日記に
「今度、良かったら会いませんか?」
すると唯香から
「いいですよ!私も会うのが楽しみです。」
後日談:
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