
短編
ボンネットバス
匿名 4日前
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今から20年ほど前の話。
不思議な体験をした。
当時友達4人と、夜景の綺麗なドライブウェイに夜中ドライブに行った。
当時夜間は無料解放されていた。
夜景を見ながら時間も気にせず、色々話をしていた。
夏だったが山頂近くにかなりの時間いた為、寒くなってきたので帰る事になった。
その時車の時計を見たら2時頃だった。
そろそろ料金所に着く所まで下ってきた時、対向車が来た。
車内でずっと4人くだらない話をしていたが、その中の一人が、
『今から夜景見る奴もいるんやな!』
と言った時に、対向車とちょうどすれ違った。
バスだった。
しかも乗合バスで車内は電気が灯り、乗客の様子もしっかり見えた。
さっきの友人が続けて、
『今から山越えて帰るサラリーマンとかお疲れ様やな。』
と言い笑っていた。
その友人と自分も含め3人はその時はおかしいと思っていなかったが、一人が笑いもせず黙っていた。
その黙っている友人に、
『車に酔ったんか?』
と一人が聞いた。
するとその友人が、
『大丈夫。山下りたら言う。』
とだけボソッとつぶやいて黙ったまま座っていた。
それから5分程で大通りまで下りて来た時、さっきの友人が一気にまくしたてる。
『さっきのバス絶対ヤバイで。
この時間に乗合バスが通る路線でも無いし。バスも見たか?ボンネットバスやぞ。今あんなバス走ってへんぞ。しかも子連れの母親もこの時間おかしいし、サラリーマンもスーツに帽子。ウチのじいちゃん位や。あんなにハッキリ見てしもたん初めてや。』
その言葉で一同無言に。
その現象が何だったのか未だにわからないが、4人全員がはっきりとあり得ない同じ物を見てゾッとした体験だった。
この怖い話はどうでしたか?
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- うわ!怖い!あ
- こわいっすゆえちゃん