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ハンカチ落とし
長編

ハンカチ落とし

匿名 2013年10月15日
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とシーンと静まり返った一瞬の間のあとに微かに声が聞こえました。 「・・・・・助け・・・て・・・」 何処かで聞いた覚えのある声でした。 Bさんじゃない、あの声は・・・・ Aさんは震える体に鞭を打ち、必死に玄関まで行き思い切ってドアを開きました。 目の前に現れたのは異様な光景でした。 首根っこを掴まれ体をズルズルと引きずられていくハンカチを渡されてしまったあの女生徒。 そして彼女を自分の家の中に引きずり込もうとしている、何故か全身真っ黒になっているBさんの姿がそこにありました。 「あ・・・あ・・・助け・・・てっ・・・・」 Aさんは始め、ハンカチの彼女が一人で助けを求めてきたものだと勘違いしていました。 だから声が聞こえた時ほんのちょっとの勇気から、すぐに「助けてあげよう」と体が自然と動いたのです。 しかしBさんの姿を見てしまった事によって、そのちょっとの勇気も欠片も残さず消え去ってしまいました。 「あ・・・あ・・・・あ・・・・・・」 Aさんはまるで金縛りにあった様に、彼女が連れ去られていくのを唯々見ている事しか出来ませんでした。 二人の姿が見えなくなり独りでにBさんの家の玄関が締まると同時に、Aさんの体はやっと自由を取り戻しました。 ですが「彼女を助けにいく」なんて考えは1ミリもありませんでした。 早くこの場から立ち去りたいという一心で、すぐに開いていた自宅の玄関のドアを閉めようと力いっぱい引っ張りました。 グニッ しかし地面に落ちていた何かが引っかかり、扉が閉まるのは寸前の所で阻まれました。 「ちょっと!こんな時にっ!」 一度ドアを開いてから引っかかった物を拾おうとした時、Aさんの手はピタリと止まりました。 「嘘・・・嘘でしょっ・・・・」 落ちていたのは、今朝学校で見たのと同じ黄色い無地で少し焦げ目のある、あのハンカチでした。   その翌日、朝の登校時間中。 Aさんは重い足取りで学校へと向かっている最中でした。 (大丈夫・・・きっと上手くいってる・・・・) 心の中でずっと祈り続けながら、彼女は歩き続けました。 学校に着き自分のクラスの前まで来ると、深呼吸してからゆっくりと教室のドアを開きました。 教室の中は昨日に負けない位シーンと静まり帰っていました。 昨日あんな事があったばかりですし、騒ぎを起こしたあの子がどうなったのかがすでに噂で広まっているのなら驚く事でもないでしょう。 むしろAさんがずっと朝から気がかりだっ

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  • そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんか
    あいふ
  • そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんか
    あいふ
  • Bさんのメンタルが弱すぎる
  • まあまあ良かった。 おもろかったよ。 こういう長文の方が読み応えあって良き
    名無し
  • Aさんは何処い・・・・
    墓場
  • みんなが行方不明になっているのにAさん目線はどうなっているの
    名無し
  • Bさん流石にちょっとやり過ぎかなぁと思った。 ハンカチ落としを素直に断らない所やAさんが助けてくれると勝手に思っちゃってる所とかなんか嫌。
    大学芋
  • 死んだもん勝ちだね。
  • クッソこええ 夜中トイレいけなくなったぞ! どうしてくれるんだ!!
    伝説のサバイバー
  • いじめる方も難あるけどね
    愁水@凛
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