
長編
ハンカチ落とし
匿名 2013年10月15日
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た事は他にありました。
素知らぬ顔で自分の席に向かう際に横目でさりげなくEさんの席を見た時、お目当ての物は見つかりました。
Eさんは机の上に黄色い無地のハンカチを広げたまま、両手を口の辺りで組んで必死に何か考えているようでした。
(上手くいった・・・・)
湧き上がる喜びの感情を必死を押さえ込み、無表情のまま自分の席に着くと両手で顔を隠してから小さくフフッと笑いました。
Aさんはあの後ハンカチを拾ってから必死に考えました。
どうしたら助かるのか、どうやったら生き残れるのか。
除霊なんて曖昧なものには頼りたくない。
そもそも昨日のEさん達の様子だと、あの後お祓いとかそっち関係の事は試しにいっているはずだ。
じゃあどうすればいいのだろうか?
散々悩み抜いた時にAさんはある疑問が浮かびました。
「なんでこんな面倒臭い方法でやったんだろう・・・・」
朝にハンカチを玄関前に落として深夜に捕まえにいくなんて手間をかける必要があるのだろうか?
あるとしたらよほど、あの日の「ハンカチ落とし」に憎しみが溢れていたのだろうか。
「ハンカチ落とし・・・か・・・・」
そこまで拘りがあるという事はこれはそういうゲームだったりするのでは?
Aさんも初めはまさかとは思っていました。
しかし例え失敗しても、恐らくまた自分の元にハンカチが戻ってくるだけでデメリットはほとんどありません。
試さない手はありませんでした。
まだ夜のうちにこっそりと家を抜け出し、日頃から自分の家のデカさを自慢していたEさんの家の玄関前にハンカチをそっと置いていきました。
上手くいけば儲けもの。
失敗したなら駄目でも除霊やお祓いとかに頼るしかないと考えていました。
「ねぇEちゃん、やっぱり誰か大人の人に相談した方がいいんじゃ・・・」
「馬鹿!それで[あの事]までバレたらどうするのよ。せっかく上手くいってたのにっ・・・」
必死に小声で喋っているつもりのようでしたが、ちょっと聞き耳を立てるだけでEさん達の会話は丸聞こえでした。
Eさんはどうやら未だに唯のイタズラだと言い張っているみたいでした。
その様子がAさんにはおかしくて堪りませんでした。
学校が終わるとAさんは急いで帰宅し、夕飯の時間まで寝て過ごしました。
確証はありませんでしたが、何となく解っている事があったのです。
(きっとあのハンカチはまた私の元に来る。今のうちに寝ておかないと)
事実、その日の夜も同じ時間に玄関の前
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- そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんかあいふ
- そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんかあいふ
- Bさんのメンタルが弱すぎるあ
- まあまあ良かった。 おもろかったよ。 こういう長文の方が読み応えあって良き名無し
- Aさんは何処い・・・・墓場
- みんなが行方不明になっているのにAさん目線はどうなっているの名無し
- Bさん流石にちょっとやり過ぎかなぁと思った。 ハンカチ落としを素直に断らない所やAさんが助けてくれると勝手に思っちゃってる所とかなんか嫌。大学芋
- 死んだもん勝ちだね。。
- クッソこええ 夜中トイレいけなくなったぞ! どうしてくれるんだ!!伝説のサバイバー
- いじめる方も難あるけどね愁水@凛