
長編
ハンカチ落とし
匿名 2013年10月15日
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を誰かが何かを引きずっていく音が聞こえました。
まだ自分の番ではないとはいえまた鉢合わせたら襲われるかもしれないので、一応30分位待った後に玄関ひっそりとを開けると、やはりハンカチは落ちていました。
すぐにハンカチを拾うと朝のうちに調べていた住所へと駆け足で向かいました。
外はとても肌寒く、Aさん以外誰も見当たりませんでした。
前日は必死だった為に気になりませんでしたが、深夜の住宅街というものはまだ幼いAさんにとってまるで魔境のような恐ろしさでした。
何処かで車の通る音が聞こえるたびに体はビクッと反応し、草むらから猫が飛び出しただけで驚いて転んでしまったりもしました。
それでも目的の女子の自宅玄関前にハンカチを落とし終えると、嬉しさのあまり今までの恐怖はどっかに吹っ飛んでいきました。
その後もAさんは何の問題もなく自分の順番を他のメンバーに押し付けて、自分が連れ去られるのを回避し続けました。
さすがに立て続けに3人も同じクラスの女生徒が行方不明になると警察も動き出しましたが、警察ざたになった事によって残ったEさんグループは益々ハンカチの件を言い難い状況に追い込まれていきました。
Aさんとしては「深夜にハンカチを届ける際に警備の警察官に出くわしでもしたら」と心配しましたが、何故か深夜には住宅街にも女生徒の家の周りにも朝いた警察官はいなくなっていました。
そして最後の6人目になるまでハンカチを届け続ける事に成功したのです。
ですが、Aさんにとってここからが本当の難題でした。
もう自分の身代わりになってくれる人がいなくなってしまったのです。
あとはもう除霊に頼る位しかありません。
ですが、Aさんにはもう一つだけとっておきの作戦がありました。
それは「クラスの他の人間を犠牲」にするというものです。
前にも言いましたが、Bさんをイジメていた生徒はEさんグループ以外にも沢山いました。
他のクラスにだって相当いましたし、先生の中にだってBさんに嫌がらせのような行為をしていた人だっていました。
そんな奴らの元にハンカチを届ければ、Bさんは私よりもそいつらを優先するのでないだろうか?
いやむしろBさんは初めから私に手伝わせたかったんじゃ?
そう考えると次第に恐怖は薄れていきました。
何にせよ「試さない手はない」のです。
いつものように深夜2時に玄関の前をズルズルと引きずる音を聞いた後に30分ほど待ってから、意を決して玄関のドア
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- そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんかあいふ
- そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんかあいふ
- Bさんのメンタルが弱すぎるあ
- まあまあ良かった。 おもろかったよ。 こういう長文の方が読み応えあって良き名無し
- Aさんは何処い・・・・墓場
- みんなが行方不明になっているのにAさん目線はどうなっているの名無し
- Bさん流石にちょっとやり過ぎかなぁと思った。 ハンカチ落としを素直に断らない所やAさんが助けてくれると勝手に思っちゃってる所とかなんか嫌。大学芋
- 死んだもん勝ちだね。。
- クッソこええ 夜中トイレいけなくなったぞ! どうしてくれるんだ!!伝説のサバイバー
- いじめる方も難あるけどね愁水@凛