
長編
ハンカチ落とし
匿名 27分前
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を開きました。
「・・・・・あれ?」
そこにはいつも落ちていたはずのハンカチがありませんでした。
ハンカチがないという事は、自分の番ではない?
(つまり・・・・もしかしてもう終わったって事?)
徐々に現状を理解し始めていくと同時にAさんの顔には笑みが溢れていきました。
あまりの嬉しさにその場でぴょんぴょん飛び跳ねながら「やった!やった!」と喜びの声をあげました。
すると玄関のドアが風もないのに独りでにゆっくりと開いていきました。
はしゃぎ疲れて一休みしていたAさんの目にそれは映りました。
「久しぶりだね」
Bさんでした。
全身真っ黒な所以外は自殺した前日と全く変わらない姿のBさんが玄関の前に立っていました。
「ひっ!ひゃぁっ!」
「楽しかったぁ?」
腰を抜かして尻餅をついたAさんに対してBさんが笑いながら掛けた言葉は意味の解らないものでした。
「私は楽しかったよぉ。とってもぉ」
Aさんが理解出来ていないのも構わずBさんは続けます。
「特に猫に驚いて転んでる所なんて最高だったよねぇ。みんなの気持ちが少し解ったよぉ」
(・・・何?何が言いたいのこの子?)
話を聞きつつも逃げようと懸命に体を動かしましたが、どうやっても立つ事が出来ませんでした。
「でもこれで少しは解ってくれたかなぁ?・・・・私の気持ち・・・・」
「・・・・へっ?」
急に辺りの空気の流れが変わった気がしました。
見るとさっきまでニコヤカに笑っていたBさんの顔が、精気の感じられない表情に変わっていました。
その時、AさんはやっとBさんの言いたかった事が解りました。
何度も何度も自分の家の前へと戻ってくるハンカチをその度に必死に誰かの元へと届けていたAさん。
その姿は、完全にあの日のBさんの姿と一致していました。
AさんはずっとBさんの手の平の上で踊らされていたのです。
話が終わるとBさんはジリジリと少しずつAさんに近づいてきました。
Aさんもなんとか必死に立ち上がりましたが、まだ足が震えていて逃げられそうにありません。
もう駄目だと思った時に、咄嗟にある閃きが思い浮かびました。
「待って!まだあんたの事イジメてた奴らはいっぱいいるでしょ!そいつらを先にしようよっ!ねっ、そうしよう!」
Bさんの手が首に伸びてくる寸前の所でAさんは苦し紛れの命乞いを始めました。
それを聞いたBさんは急にケタケタと笑い始めました。
何が可笑しいのか解らないAさんにBさんは説明し
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- そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんかあいふ
- そもそも運動神経がわるいんだったら走り込みをすればいいじゃんかあいふ
- Bさんのメンタルが弱すぎるあ
- まあまあ良かった。 おもろかったよ。 こういう長文の方が読み応えあって良き名無し
- Aさんは何処い・・・・墓場
- みんなが行方不明になっているのにAさん目線はどうなっているの名無し
- Bさん流石にちょっとやり過ぎかなぁと思った。 ハンカチ落としを素直に断らない所やAさんが助けてくれると勝手に思っちゃってる所とかなんか嫌。大学芋
- 死んだもん勝ちだね。。
- クッソこええ 夜中トイレいけなくなったぞ! どうしてくれるんだ!!伝説のサバイバー
- いじめる方も難あるけどね愁水@凛