
短編
夜の女
匿名 1時間前
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これは私がまだ、小学生くらいだった時に体験した話です。
当時、私と姉の2人部屋でした。
2人で夜遅くまでアニメの話などで盛り上がっていました。私たちの部屋からは神社が見えて、夜になると、そう一層、不気味でした。
ある日、私たちは少しだけ夜更かしをしました。
そして、寝たのは午前2時。
私は小学生って事もあり、直ぐに寝ました。
次の日、姉は私を見つめて「夜、何やってたの?」と言いましたが、当然私には見覚えがありません。
すると、姉は黒い影がドアからベランダにかけて歩き回っていたと説明しました。
冗談だと思いましたが、姉は黒い影が私のベッドに入ったから私だと思ったなんて言いました。
その日の夜のことでした。
昨日と同じように午前2時に私たちは寝ようと思ったのです。ですが、姉は直ぐに寝てしまい、私は寝られずにいました。
そして、神社を見てしまったのです。
神社から私の家の、真ん中くらいの位置に女の人が立っていたのです。その人は私を見るなり、指を指してきたのです。
私は変質者だと思い、直ぐに毛布に包みました。
ですが、直ぐ後に階段を上る音、笑い声が聞こえ私はなぜかベランダを見ました。
ベランダには背の高い女の人がいました。
ドアが開き、手を震えながら涙を垂らしながら、眠りにつく事だけを祈って目を瞑りましたが、何も起きない事に違和感を感じ、目を開けて、姉の方を向きました。
すると、姉の頭のところに何か、丸いものがありました。じっくり見てみると、それは、生首で私を見つめ笑いながら、私の方へ突進してきたのです。
次の日、姉から、「また、女が出た。ベランダからドアに行って安心してたら、目の前に目を細めて笑ってる奴がいたんだけど、動けなかった。」そう言われたのです。私が見たのは姉のことを寝る前に思い出したただの夢だったのか、現実なのか、寝ぼけてしまったのか、今でも分かりません。
けれど、今は家も引っ越し、新しい家族とも出会い、楽しく学校に向かっています。
後日談:
- 女の格好はよく覚えてませんが、髪の長さが尋常ではなく、服は牡丹の様な着物を着ていたような気がします。
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