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長編

謎の多い公衆電話

匿名 3日前
怖い 560
怖くない 533
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う、受話器。 「もう止めてください! ごめんなさい!」 とっさに返事をしてしまった。 僕を掴もうとしている手のひらがひゅうっと闇に引っ込んだ。 受話器から声が聞こえる。 「いまいまいまいまいまいまいまいまいま」 あぁぁだめだ、と情けなくも体中から力が抜けた。 その時、轟音が耳をつんざいた。 ばりばり、とガラスが砕ける音。 顔や服にガラス片が散らばる。 伊勢・天満がボックスを壊している。 「おい! 大丈夫か!?」 助かった、と思った瞬間僕はその場でへたり込んでしまった。 コンビニについて、落ち着いた僕は夏なのにホットコーヒーをすすりながら話をした。 二人と僕の話はかみ合わなかった。 二人によると僕がボックスの中で暴れているのが見えただけ。 人? 手? 知らない。 そもそも伊勢は僕に電話などしていない。 確かに着信履歴に伊勢の名前はなかった。 大体、何故あの声が伊勢だと思ったのだろう。 妙に抑揚のない女のような声だったはずだ。 伊勢は天満と僕の家に行こうとした。 天満とは連絡が付いて合流したが、僕とは連絡が取れない、もしやと思い公衆電話に行ってみた。 着いてみると僕がボックスの中で暴れていた、と。 謎だらけの結末だった。 タクシーのおじさんは結局、二度とあのコンビニには来なかった。 何の意図であの話を僕たちに教えたのか、店長は知っているようだったが、教えてくれなかった。 あの声が耳から離れない。 僕は電話が苦手だ。

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  • すごく面白かったり!ありがとう!
    太郎
  • 凄く怖いかったです。あまり文章が長いからもう少しだけ短い文章をして欲しいと思っています。
  • もう一つは天満屋かな?
  • マルイ、高島屋、伊勢丹…???
    このや
  • 久しぶりの秀作を読んだ
    タク
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