
長編
凸凹さん
jamtec 4日前
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俺は本当に二度と、あの場所には行きたくなかった。
正直、あの場所は怖い。
でも俺には これ以上、自力で真実を追求できる自信がなかった。
俺達は――、凸凹山地に訪れた。
あの時のように、俺の目の前に屋敷は現れなかった。
あるのは だだっ広い丘だけ。
ただ点々と、整備されてない墓石が並んでいた。
俺はDを あの墓石のある場所まで案内した。
しかし――、
D「で、どこだよ。凸凹丸さんち の墓は…」
俺「ここだよ」
墓石があったはずの場所に立つ。
D「…。何もねーじゃねーか…」
あの墓石は まるで初めから無かったかのように、その場から消えていた。
俺は膝から崩れ落ちる。
D「本当、何がどうなってんだろうな…」
あの時と同じように、冷たい風が頬をかすめた。
D「あのよー、別にお前のせい とかじゃねーと思うよ。誰も悪くない、ここまでの話を聞いてる限りはよ?確かにお前ら、そこまで悪いことはしてねーと思うし、」
その時、Dは俺を慰めたつもりだったんだろう。
D「たまたま、怪奇現象に遭遇しちまっただけだよ。『屋敷に侵入した』とか『封印を解いた』とか『若者だった』とかに関係なく、ただ単純に――、」
でもその言葉が、俺には一番 残酷に聞こえた。
「 運が悪かった だけじゃねーのか? 」
Dは言う。
噂も、大抵が曖昧なんだと。
話も、大体は推測なんだと。
真相かどうか、根拠なんて ほとんど無い。
真実かどうか、証拠なんて カケラも無い。
『 誰のせいでもない 』
『 何が原因でもない 』
ただ 運悪く――、怪奇現象に見舞われただけ。
それが今 出せる、何一つ根拠も証拠も無い、真相も真実も見出せない、適当で曖昧な唯一の推測だった。
俺の心の中は空っぽだ。
俺の頭の中は真っ白だ。
まるで走馬灯のように、
さながら回想シーンのように、
事件の情景が、脳内を駆け巡った。
後日談:
- 14
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(38件)
- 文章が稚拙すぎてあ
- 凸凹さんの姿が想像できて結構トラウマ!だけどデコルー!ボコルー!が結構むかつくwwさき
- 映画にしてくださいレビューマン
- 実話か??環七
- 初めてこれ読んだ時本当に胸糞悪くなりました。これのどこが怖い話なんだろってデコルーのあたりで寝る前に読んでいるのですが舌打ちしました。なぜか時々読みたくなるんだけどやはり腹立つ笑笑misery
- 話としては面白いですが、わたしは怖いとは思いませんでした。溶けるかまぼこ
- 悪くない話し 映画にありそうだし面白い感じするまゆ
- ラノベ文章で全然面白くも怖くもなかったよん
- お話なんだろうけど なんか2ちゃんぽい( °_° ) 文才の賜物って感じイリミナ
- ぬしのぼやきみたいなのと、ツッコミがいらないかな。。まさ