
短編
カーブミラー
匿名 2日前
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私が小学校4年くらいの時に自分の身に起こった話です。
ちょっと不思議でちょっと怖い話です。
記憶が曖昧なところもございますが、ご了承ください。
私は小学校の時、周りが畑だらけの田舎の実家に住んでいました。
4年生くらいの時に学校で、『とあるカーブミラーに夕焼けの時間に自分も写って待っていると、背後に何かが写る』という怪談話が流行っていました。
学校から家に帰る途中に畑の道の真ん中にポツンとあるカーブミラーです。
畑にカーブミラーって、見晴らしがいいのになんでって思う方もいるかもしれませんが、作物が伸びてくると左右が見にくくなるのでその為です。
まぁ小学校の怪談話なので、私も友達とやったりましたが、特に何も写りませんでした。
ある夏、私は友達の家に花火をしに行きました。
普段は家の周りは街灯がかなり少ないので、夜は外出することはほとんどなかったのですが、夏休みで花火に誘われたので夕方から出かけて、帰る頃には真っ暗になっていました。
夜の8時くらいだった気がします。
友達の家までそう遠くないのですが、暗い道を一人で歩くのが怖くて歌って怖さを誤魔化しながら急足で帰っているとちょうどあのカーブミラーが見えてきました。
なんとなくそのカーブミラーに映る自分をみてみると、自分の片足が光っているように見えました。
街灯は少し離れたところにありますが、明らかに自分の片足から光を放っているような、その周りが光っているようなそんな感じです。
私はなんだか不気味に思って、走って帰ろうとした瞬間、
横からきた車にひかれました。
幸い骨折ですみましたが、骨折したのはその光っていた足。
運転手は暗いから気をつけて遅めに走っていたものの、私がいることに全く気付かなかったそうです。
その光がなんだったのか、なぜ近くに街灯もあるのに運転手は私がいることに気が付かなかったのかもわかりません。
それ以来気味が悪いのでそこには近づかないようにしています。
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