
中編
山の牧場
匿名 2日前
chat_bubble 3
17,893 views
この話は新耳の著者の一人、
中山さんが本気の身の危険を感じて、
十七年間活字化できなかった、っていう話です…。
大学生の時、
映画サークルの監督をやっていて、
ロケ地探しに山に行ったと。
そこで、これまで気づかなかった、
乗用車一台がぎりぎり通れるような狭い横道を発見する。
延々とその道を行くと台地に出てきた。
そこには牧場らしきものがある。しかし、人は誰もおらず、
牛舎の鉄柵はピカピカで、
排泄物を流す溝も藁一つ落ちていないことから、
使われた様子がない。
牛舎の屋根を見上げると、
半球形にへこんでいる。
トラクターは、
車輪の轍の上に不自然に裏返って放置されている。
何かの実験室もあり、
中を見るとアームのようなものがついた機械があり、
沢山あるフラスコやビーカーなどが一つ残らず割れている。
なぜこんなものがあるのか?
二階建ての宿舎のような建物もあった。
一階部分にはなぜか石灰の山。
下から見ると二階は寝起きできる部屋のようになっているので、
登ろうとするも階段がない。
崖から庇に登り窓から入る。
やはり一階に続く階段はない。
かなり構造が変だ。
六畳の和室。
雛人形二体、博多人形一体が、
畳の上にころがり天井を見ている。
部屋一杯、壁、天井、
そして畳にも膨大な数のお札が貼られており、
あまったお札が束になって机の上においてある。
そしてふすまには、
ペンキで書かれた『たすけて』の文字。
四畳くらいのもう一つの部屋には、
同じく人形が数体。壁一面に幾何学的な文字。
厚い医学書。
そして壁と同じ文字が書かれたメモ帳。
その最終ページには人体図が書かれており、
部分部分を解説するように幾何学的な文字が。
牧場には変電室があり、
電気が通っている様子。
他にもいくつかおかしな点があった。
そもそも、乗用車一台通れるほどの道なのに、
どうやって資材やトラクターを運んで建設したのか?
生活に必要なトイレや台所がないのはなぜ?等々。
そんなこんなで山をおりた一行。
役所につとめる友人に聞いても、
「そんなところに牧場があるとは聞いてない」
ということ。
友人達と
「UFO基地じゃないか」
とか
「山の中は空洞じゃないか」
という話をしていたが、
後日、その説を地元の友人に語ったところ、顔色を変えた。
「あの山は空洞だよ」
と語る。
また、あのあたりではよくUFOが
後日談:
- これは、ある著者の一人が体験した話です。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(3件)
- この話はマンガにもなっていて、マンガではいかにも不思議な事になっているが、 北野○の番組での取材では、それらの不思議、疑問について牧場で働く人が整然と答えていて、納得できるんだよな。 まあ、それについても作者はデタラメだと主張しているが。 以前の牧場に行ったり、写真を撮ったりして行方不明になっている人も実際にいるらしいが、因果関係については、無論不明。な
- コメントありがとうございます 自分は、木曜日の8時やってる「何だこれミステリー」で山の牧場を見ててみんなに知ってほしくて投稿しましたKZ
- TV番組で現地レポートをしていたが、普通のおっちゃん達が働いていたがな。 数々の質問にも理路整然と答えていて、笑いが起こっていたし。みた