
長編
禍垂 コピペ
匿名 2日前
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その日暮らしの俺達は懐中電灯など無く、あったのはジッポライターの明かりだけ。
その明かりが余計に揺らめいて見え、不気味さを更に強調していた。
トンネル内は天井から水滴が垂れる音以外の音は無く、幽霊なんていないと考える俺でも、奥に向かって中々踏み出す事も出来ずにたじろいでいた時、トンネル外で待つツレが叫んで来た。
T「中はどうだー?」
S「マジでやめた方がいいってー」
M「俺らも行こうかー?」
その声で少し恐怖が消えた俺は「大丈夫、奥まで行ってみるわ」と、トンネルの奥に向かい歩き始めた。
いざ歩き始めると恐怖心は余り無く、むしろ何故か懐かしい感覚にさえなったのを覚えている。
そんな違和感を抱えながら、丁度トンネルの半分位に来た時に、カーブの時に忘れてた事、妙な懐かしさの正体が何なのかはわかった。
(これは話に繋がる事なので、詳しい事は後で話す事になります)
怖さは完全に消え、そのまま奥に辿り着き、何も無く、溜息混じりに戻るかと踵を返した時に、それは起こった。
耳元からフゥーっと息を吹きかけるような生温い風が耳にかかる。
気のせいと気にせず歩を進めるが、10秒おき位にずっと吹きかけられ、流石に恐怖心が蘇った俺は、足早にトンネル入口へ向かった。
足早になった辺りから吹きかけられている息が絶えず吹きかけられようになり、恐怖心が絶頂に達した俺は、全力で入口に向かって猛ダッシュした。
何とか入口のブロックの隙間からはい出て、耳元の息も無くなり一段落した俺は、固まって待っていたツレの所に行こうとした。
「スゲーよ、ここは本気でヤバイ、マジで焦ったし、何か耳元で息を……」
と俺が言いかけた時に、ツレ達が顔面蒼白で震える声で言った。
T「お前の後ろ、何なんだよ」
M「お前悪ふざけも大概にしろよ、そんなんで出て来たら洒落にならんぞ」
俺は「はぁ?」となりましたが、ああコイツら出てきた俺をビビらす為のドッキリだなと思い、少しキツめに
「お前らが大概しろって、一人でマジ怖い思いしたんだぞ」
と言った所で、Sの様子に気付いてしまいました。
Sが涙目になりながら震えていた……。
幽霊にはビビるが普段は肝の座ってたコイツが、演技で涙目になり震えるはずがないと思った俺は、何かが確実に後ろにいると思い動けなくなった。
恐怖に直立不動で動けなくなった俺は、ずっとツレに視線を向けていたが、ある事に気付いた。
左眼の視線の端に、黒い髪のような物
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- 中卒は中卒でも一応高校には三ヶ月程通ってはいましたよ、意味はあまりありませんが。 本当に頭の悪い10代の思い出ですね、ですが今考えるとかけがえのない思い出でもありますね。本人
- 中卒は中卒でも一応高校には三ヶ月程通ってはいましたよ、意味はあまりありませんが。 本当に頭の悪い10代の思い出ですね、ですが今考えるとかけがえのない思い出でもありますね。本人
- 胃下垂ですが大丈夫でしょうかまー
- 「ネタであってくれ」と思わせる、本当に怖い話だ…ボトムズヲタク
- 関係ないけど、農林水産省って必殺技みたいな響きだよね。レモン100個分のレモン
- Tも木の上にいるの見ちゃったよね? 大丈夫なのかな?陸奥
- こんな恐ろしい事が現代でも現実にあるんですね…K