
 長編 
賭け
匿名 2013年8月11日
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、勝負事のルールは絶対、という先輩の一言。
チケットを手に入れた先輩だけが得をするという結果となった。
二人が諦めるまで、というルールがあったはずだが僕は黙っていた。
これ以上揉めるのは勘弁願いたい。
バイトに間に合いそうな時間だったので、僕はサオリさんに頼み込み同伴と言う形で出勤。
賭けに関係のない僕が一番損をするという状況を回避した。
先輩たちはケンカをしながらどこかに行った。
飲みにでも行くのだろう。
サオリさんは楽しんでくれたようだ。
次は指名してあげる、とワザとらしい投げキスをくれた。
家に帰り部屋の乱雑さに辟易した。
汚した人間は勿論先輩たちで、片付けなければならない人間は勿論僕だ。
明日に持ち越すことの方が面倒だなと思う。
のろのろだらだらと部屋を片付け始める。
四つのコップ。
ハーゲンダッツの残骸。
ポテトチップスの殻。
タバコの灰。
まとめてゴミ箱へ。
ふと見ると、水槽の様子がおかしい。
水草がメインのアクアリウムだが、全て枯れている。
なにこれ?
なにこれっ!?
pi prrrr
「……おぉ。今何時だよ。……こんな朝早くから何だ?」
「パシリさん! 水槽の中が変なんですけど! 始める前に生き物がどうとか言ってましたよね?」
「おいおい、いきなりだな。ああ、やっぱ死んじゃってた?」
「全滅ですよぉ。結構キレイにしてたのに」
「こっくりさんやる時は10円玉に指をつけてないヤツは狙われんだよ。人間じゃないなら大丈夫かなあって思って。わり」
「そんなぁ、今までの苦労が……」
「まあそんな落ち込むなよ。エビくらいオレが買ってやるよ」
「エビ? うわああああ! レッドが! チェリーが! ヤマトも! ……ヤマトはいいや」
「そんなキャラだっけお前? エビじゃなかったのかよ」
「いや、エビもです……結構手に入れ辛いグレードのも含めて全部……」
「いくらぐらいすんの?」
「一番高いので一万円くらいです……」
「はぁ!? お前、バカか! 伊勢エビのが安いわ」
こんな不幸があったのにパシリさんは散々馬鹿にしてゲラゲラ笑い、電話を切った。
ひどい。
部屋の片付けなんて知るか。
もう勝手に汚くなればいいんだ。
Prrrr先輩だ。
「おい、聞いたぞ。クソ高いエビちゃん死んじゃったんだってな」
「もういいんです。もう……」
「俺が買ってやるよ。一万くらいなら」
「え? 先輩。太っ腹ですね。でもお金じゃないんですよ。気持ちだ
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- 途中の師弟関係的なグダグダ感がないと、もっと読みやすいぴょん吉
- 最後まで読む気がしないまい
- 話し手が一番「パシリさん」だと感じたのは俺だけ?おもち
- 私の父が昔、コックリさんやって頭おかしくなった人がいたからコックリさんだけはやめなさいって言ってた。はぁと
- 話しの無駄が多い。オカルト好き
- 途中の解説だるキムキム
- この話結構好き
- わかる匿名
- 確かにめんどくさい
- めんどくさい
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