
私たち高校の友人グループは、真夜中の廃旅館に肝試しに行くことに決めた。そこは市の外れに位置する古びた宿で、数年前に事故があったという噂が広がっていた。
薄暗い廊下を進むと、湿った空気とともに異臭が漂っていた。あちこちに古い家具が散乱し、壁にはカビが生えている。
「誰かいるのかな……?」と、不安を抱えるように呟いたのは、控えめな性格のリナだった。
その時、床に何かが落ちているのに気づいた。
「これ、日記?」
日記には、宿泊者の恐怖体験が綴られていた。その内容は、何者かに追われる様子や、見えない存在が近づいてくるというものだった。
「こんなの、気味が悪いよ……」と、エリが顔をしかめた。
気分を変えようと、カメラを持っていたマークが動画を撮り始める。
「見て!この部屋、何もないよ」
彼が言った瞬間、部屋の隅から何かが動いた気配がした。
「もう帰ろうよ!」
私たちは急いで外に出ることにしたが、旅館のドアは開かなかった。
夜が明ける頃、私たちはようやくドアを開けることができた。しかし、エリがその後、学校を休むことになった。
数日後、彼女の様子を見に行くことに決めた。エリの家に着くと、彼女の母親が出迎えてくれた。
「エリは今、部屋にいます。しばらくお待ちください」
待つ間、私たちは不安に駆られた。
そして、エリが姿を見せた瞬間、私たちは驚愕した。彼女の顔は腫れ上がり、目の周りは青あざで覆われていた。
「どうしたの、エリ?」
「どうしてあんたたちは、何もなかったの?」
彼女の声には怒りが滲んでいた。
「私たち、ただの肝試しだったのに……」
その時、背後から冷たい声が響いた。
「あなたたちが、彼女を巻き込んだのね」
エリの母は、恐ろしい表情で私たちを見つめていた。私たちは恐ろしさに逃げ出した。
その後、エリは転校し、私たちは彼女に会うことはなかった。ただ、数週間後にSNSで「また会いたい」とのメッセージが届いたことだけが、私たちの心をざわつかせるのだった。
後日談:
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