本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

中編
古いアパート
匿名
古いアパート
中編

古いアパート

匿名
2015年2月5日
怖い 801
怖くない 664
chat_bubble 0
43,706 views

私が小学校3年生の頃の話です。

当時、古い町営住宅に両親と3人で暮らしていました。

一人っ子の私は、自分だけの部屋と、二段ベッドまで持たせて貰っていました。

当時で築何十年も経ったアパートの一室ですので、天井は低めです。

二段ベッドを置くと、上段は子供の私が座っても頭が擦れそうな程、ギリギリのスペースしかありませんでした。

しかし、その圧迫感が妙に安心できた為、上段でばかり眠っていました。

ある夏の夜のことです。

熱帯夜である上に、クーラーも無い鉄骨アパートの一室は、蒸し風呂状態です。

幼い知恵を働かせ、二段ベッド真横のベランダの大きな窓を開けて、延長コードを使いベッドの枕元に扇風機を設置して、作動させたまま休むことにしました。

強引な方法ではありましたが結構快適で、そのまま眠ってしまいました。

蒸し暑さで目を覚ましました。

腹這いで寝る癖のある私は顔を起こし、扇風機の隣に置いてある目覚まし時計を確認しました。

まだ、深夜2時前です。

その蒸し暑さの原因は、扇風機が止まってしまっていた為でしょう。

寝相で停止ボタンを押してしまったようです。

自分の寝相を恨みながら、扇風機の作動ボタンに手を伸ばしたその時――

『ボスン』

腹這いで寝る私の足の間に、重量のある何かが落ちて来ました。

正確には、誰かが入って来ました。

何故かその時私は直感で、

「男の人が膝を着いた」

と感じたのを覚えています。

全身から吹き出る汗。恐怖。危機感。

喧しく、ドクンドクンと自分の心音が聞こえます。

咄嗟に私は動きを止め、息を潜めました。

目を閉じてはいけないと思い、瞬き以外は見開いていました。

ずっと存在する重量感と、何者かの気配。

どれだけ時間が経ったでしょうか。

きっかけなど無く、足の間の重量感が、ゆっくりと消えて行きました。

それに安堵した私は、いつの間にか眠ってしまい、気付けば朝になっていました。

冷静な頭で昨夜の事を思い出します。

「誰かが入って来た。変なおじさんかも、窓空いてたから入って来たのかも。

…ううん、あり得ない。私の寝ているところ、大人の座高で膝を付けないんだ。」

ぐったりとしながらベッドから下りると、再び高鳴る心臓に胸を押さえながら、居間に行きました。

父親は既に仕事に行って居り、母親が朝食の準備をしていました。

私は意を決して、昨夜の事を話しました。

母親は、黙って私の話に耳を傾けてくれました。

話しているうちに、胸のドキドキが治まって行きました。

1 / 2

後日談:

後日談はまだありません。

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(0件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.2.33

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 禍禍女
  • 心霊スポット
  • 意味怖

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...
chat_bubble 0