
純白のドレスに身を包んだ桜子は、丸い綺麗な顔に可愛らしく結った髪の30才には見えないくらい若く美しい雰囲気だった。
・・・
博正が高校生の時から知っている桜子の実家だが、この日は玄関に入る瞬間から違って見えた。
「この度、桜子さんとの将来のことで挨拶に来ました。細野 博正と申します。」
博正は緊張しながらも桜子の両親に爽やかに挨拶をした。
「博正くんだね。桜子から話は聞いているよ。高校生のときからずっと娘のことを見てくれていたようだね。」
「長い付き合いだものね。博正くんなら安心して桜子のことお願いできそうね。」
桜子の父の利夫、母の由紀子ともに微笑み、桜子も博正の傍らで幸せそうに微笑んでいた。
高校2年生から30才まで13年付き合っていた博正のことは両親からかなり知られていて、終始和やかな雰囲気だった。
・・・
その後、博正の実家で。
「桜子さんだね。うちの博正には勿体ない素敵な女性だね。」
「本当ね。博正のことお願いしますね。」
博正の両親も2人の幸せを喜んでいて、器量といい博正との関係といい、桜子に対して絶大な信頼をおいていた。
・・・
静岡市中心部にある式場。
純白のドレスに身を包んだ桜子は、丸い綺麗な顔に可愛らしく結った髪の30才には見えないくらい若く美しい雰囲気だった。
そして教会で・・
「桜子さん、あなたはここにいる博正さんを・・夫として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか。」
「誓います。」
そして、大勢の見守る中キスをする桜子と博正。
13年の付き合いの中で数えきれないほどのキスをした2人だったが、このときだけは最初で最後の特別な瞬間だった。
そのあとの披露宴では、親族、職場の人、大学時代の友人は勿論だが、2人の高校の同級生がかなり多く出席した。
13年間、それは長くありながらも2人の関係を丁寧につくりあげる時間だった。
楽しいことばかりではなく、つらいことや悲しいことも何度も経験してきた。
喧嘩をしたことも、2人の関係が危うくなったことも何度もある。
それでも2人は、互いを信じて助け合ってきた。
そうして乗り越えた13年間だからこそ、これから先もどんなことがあってもやっていける。
そう確信する2人であった。
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