
中編
白蛇様と祖母の物語
けいすけ 2日前
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優しい心でいてね。」
先生に謎のお墨付きをもらいました。
「大丈夫…そなたは幸せになれるぞ。約束は守るからな。」
白蛇様が夢に登場して頭を撫でてくれた。
その後、19歳の時に母方祖母にその白蛇様の話をしました。
「馬鹿な事を…。哀れな娘じゃ。」
…祖母の怒りながら涙を流す表情を見ながら私は白蛇様に何故祖母によろしくなと言ったのかと聞くと母方祖母はある事実を話してくれた。
戦争が終わり、嫁入りも働き口も決まってない時期にM庭台の農家に働きに出たそうです。
仕事が終わり、お昼ご飯を食べて祠の近くで休んでいると…祖母の目の前に白蛇様が出てきたそうです。
しかし…白蛇様は怪我をしていたそう。
可哀想に思った祖母は服を裂いて傷の所に持っていた薬草を煎じた汁を染み込ませて白蛇様の傷口に巻きました。
何の気なしに白蛇様サイズにしたお握りと黒糖を置いたら食べたそうです。
すると…白蛇様は首をあげて祖母の顔を見ると一礼をしたそうです。
その日の晩に白蛇様が夢の中に現れたそうです。
「昼間は有り難う。握り飯と黒糖美味かったぞ。礼にそなたの嫁入りと富を約束するぞ。そして、そなたに美しい娘と孫をやろう。優しく可愛らしい娘に育った者は一生守る。幸せと富と美しさは永久に続くが霊感が鋭い孫が産まれるが安心しなさい。先祖代々と神仏の加護があるから。」
…と夢枕に立たれたそうな。
「そんな事があったんだね。有り難いな。…でも、残念ながら私は違うかな。ブスだし。」
と、卑屈になり落ち込んで苦笑いする私は祖母に頭を軽くひっぱたかれました。
「その白蛇様が言った娘は栞だよ‼ま…乳は育たないみたいだけどね。」
貧乳を引き合いにされ落ち込む私でした。
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- 良いお話です、白蛇様の加護があるのですから幸せですね!さら
- 俺も教護院に3年いましたが、色々と苦労したのですね。教護院は非行事実がなくても、入ってしまいますからね…。じん
- 白蛇様に守られ心優しき美しい方になられたのですね。誰でもコンプレックスはありますが、心美しく生きることほど難しいものはないと思います。カルマ