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牛舎の影
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牛舎の影

5時間前
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これは、俺が祖母と一緒に山奥の養鶏場で暮らしていた時に起きた話だ。

早くに父を亡くした俺は、母、妹、そして祖母と共に、静かなこの村で暮らしていた。

もともと父が継ぐはずだった養鶏業を、将来は俺が継ぐんだと、その頃の俺は祖母の手伝いに励んでいた。

そんなある夜、いつものように餌を運んでいると、突然祖母の叫び声が聞こえてきた。

俺は急いで鶏舎の方に駆けつけると、Tシャツ姿の祖母が、床にしゃがみ込んで震えていた。

「来るな!お前は離れろ!」

祖母が顔を真っ赤にして叫ぶ。俺は何が起こったのか理解できずにいた。

その時、耳をつんざくような音が聞こえた。鶏舎の隅から、じっとりとした音が響いている。

思わず目を向けると、俺は言葉を失った。

「見るなと言っただろ!」

耳元で叫ぶ祖母の声は、もうほとんど聞こえなかった。

体が硬直し、まるで氷の中に閉じ込められたような恐怖が襲う。

目の前には、鶏の死骸が血まみれで転がっていた。

その周りには、何かがうごめいている。白い羽根が地面に散らばり、まるで生きているかのように動き回っていた。

その中には、鶏の頭が溶けかけているように見えるものもあった。

「逃げ……来る……」

その何かは、歪んだ声で言葉を発し、体をくねらせる。

すると、周囲から白い煙が立ち上り始め、まるで蒸気のように立ち込めていった。

俺と祖母は呆然とその光景を見つめていたが、やがて祖母が我に返った。

「戻るぞ……」

俺たちは急いで鶏舎を後にし、家へと戻った。

しかし、外には車のエンジン音が響いていた。窓から外を見ると、知り合いの顔が見えた。

「本当に見たのか……?」

友人の声が聞こえ、俺は恐怖を感じた。

「間違いない……奴だ……」

祖母の言葉に周りがざわめく。

「逃げろってことは、何かが起こるってことか?」

その後、俺は自室に戻り、ネットで「血まみれの鶏」と検索した。

結果は驚くべきもので、かつてこの村で報告された奇怪な現象の数々が出てきた。

1860年代、養鶏場で生まれた異形の存在が、災厄や疫病を予言するという伝承があったらしい。

何だこれ……と溜息をつき、俺はそのまま眠りについた。

次の日の朝、いつも通り鶏舎に向かうと、突然地面が揺れた。まるで地震のように。

周りを見ると、カレンダーが落ち、棚が倒れ、建物が軋む音が響いていた。

その瞬間、俺は恐怖に駆られ、急いで家に戻った。

家族は無事で、皆が心配していた。

「高台に逃げよう!」と指示を出したが、祖母は「俺はここにいる」と言い張った。

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