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中編

瘴気の溜まり場

つなか 2日前
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少し長くなりますがどうぞお付き合いください。 父の仕事の関係でお世話になったK本さんという方とその方の住んでいる地域にまつわる実話。 K本さん一家は練馬区のとある地域に一軒家を構え、K本さん、旦那さん、息子2人、そして義母の5人で暮らしていた。 その地域は中心が盆地になっていて、そこには1.5メートルほどの深さの池がある公園になっている。その池は透き通るほど綺麗で、釣りをしにくる人もいるそうだ。公園には雑木林もあり、日があまりささない暗い場所だと言う。 K本さん宅を含めた住宅がその公園を囲むようにして配置されており、一見何の変哲もない住宅街なのだが、この地域では謎の死を遂げる人が相次いだ。 始まりは、父がK本さん宅で仕事をしていた最中に、下の公園に人だかりを見つけた所から。 自販機に飲み物を買いに行くついでに人だかりの方へと近寄ると、警官が複数人と野次馬達が集まっていた。父は釣り道具を持ったおじさんに「何かあったんですか」と聞くと、 「あんま見ない方がいいよ。水死体だから」 と。 興味が湧いた父は、警官が包囲している池の方を見ると、透き通った水面に背広を着た男がうつ伏せでプカプカ浮いていたらしい。 男の髪は真っ白で、鍋に浮かぶ白滝のようにユラユラと揺れ、皮膚は青白く変色していた。 警察官に死因を聞いたら、酔っ払った男が立ちションをしようとして、誤って転落したのだろうとのこと。 K本さん宅に戻った父は、玄関先でK本さんに下の公園であったことを話すと、 「あら…そうなのね…」 と悲しそうに返事をした。 すると奥から腰の曲がった義母が、「なになにどうしたのよ!」と躍り出てきた。 父は公園での出来事を繰り返し話した。 すると義母は、「この辺、多いのよ。亡くなる方!」とある体験談を話し始めたという。 この義母は、腰こそ90度に曲がっているが、下の公園で散歩をよくするらしく、朝早くに公園に降りると、同じく散歩をしている30代くらいの女の人をよく見かけていた。 彼女とは何回か会話を交わした事があるらしく、植物や鳥が好きでよくこの公園で眺めているらしい。 ある朝、義母がいつものように散歩をしに公園まで降りていくと、その女性が雑木林に少し入ったところで後ろを向いて立っていたそうで、 「あら、おはようございます。」 と声をかけたが、返事がない。 「あの!おはようございます!」 2度目の挨拶にも反応しなかったので、呆れて公

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