
長編
行き止まりのトンネル
とおむ 11時間前
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れは言わずに返信した。
私【来てないよ!なんかあった?】
C【いや、来てなかったらいいんだ。ごめん。】
トンネルに行くということも忘れていた私はそのメールを気に留めることもなく、旅行を続けた。
その旅行が終わり、大学に顔を出すと、AとBが駆け寄ってくる。
真剣な顔をして切り出した。
B「Aと連絡が付かない。」
C「大学にも顔出さないし、携帯も通じない。」
私「なんか、実家で親戚に不幸か何かあったんじゃない?」
C「いや、でも、あのトンネルに行ってから、連絡が通じないんだ。」
ここでやっとトンネルのことを思い出した。
私「でも、C、お前一緒に行ったんだから、その時の状況は?」
C「それがさ、当日つい眠さに負けて寝てたらさ、約束の時間を超えていたんだよ。」
私「はあ?かわいそうに。」
C「だろ?電話とかメールとかめっちゃ来てたんだけどさ。特に最後のメール見てくれよ。」
A【もしかして寝てる?約束の時間をとっくに過ぎてるので、もう一人で行くね!写真を撮って見せてやるよ!お楽しみに!】
C「次の日、起きた後にすぐに詫びの電話をしたんだけど、携帯の電源入ってなくてさ。メールを入れたんだけど返信もない。困って、お前やBに連絡来てないか聞いた訳。」
B「俺にも連絡来てないけど、お前にも来てないんだろ?」
私「ああ。来てない。来てないけど心配するなよ。そのトンネルで心霊現象なんか、本当に聞いたことないって笑」
そうは言ったものの心の中では少し不安はよぎった。
CとBはそれからも周りの友達にAの行方を聞いたが、足取りが掴めず・・・。
ある日、大学の教授からAが休学すると親御さんから連絡あったとの話を聞いた。
私とCとBはその話を聞いてAが無事でいるんだろうということにほっとした。
その後、Aはそのまま大学を中退し、私たちは大学を卒業した。
卒業後、数年民間企業で務めた私に父から連絡があった。
「俺ももう年だから、今のうちにお前に会社を譲っておきたい。帰ってこい。」
もう、私は30歳になっていた。
私が父の会社に入って、半年くらい経ったある日、例のトンネルがあった道路を通る現場をすることになった。
従業員の人(年齢40歳)と私の2人で車に乗って現場に向かっている途中、新しいトンネルを通った時に話を切り出してみた。
私「このトンネルが出来る前に使用してた旧トンネル知ってます?」
従業員「知ってるよ。昔は通ってたしね。」
私「幽霊が出
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- 7/12 AとBが駆け寄ってくる B「Aと連絡がつかない」←は?モンチ
- 最後のセリフは?グリーン