
長編
行き止まりのトンネル
とおむ 2時間前
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「まず、この中でそのトンネルに一番近かった俺がその噂を知らない。特に親父は土木関係の社長だぜ?そんな噂あれば必ず耳に入る。次に、そのトンネルから一番近い民家がどこにあると思う?車でも15分以上はかかるような場所だぜ。絶対に人が歩いているはずがない。ましてや、真夜中に、赤ちゃんを連れて歩くなんて考えられない。最後にその車、誰が見たの?こんな時間に誰もいないだろうとか、かなり飛ばしていたとか、本人が話してまわってるの?ってことで、総合的に考えて後付けの噂だぜ。絶対。」
B「そう言われるとそうだね。」
C「だったら試してみない?」
A「試すって?」
C「もちろん、その場所に行ってみるんだよ。」
B「いつ?」
C「今日に決まってるだろ。」
俺「はあ?今、夜の8時だぜ。そこに付くの2時間半はかかるし!」
C「怖いの?」
俺「いや、怖いとか怖くないとかの問題じゃねえだろ?」
A「だったら、何の問題なんだよ笑」
俺「考えてみてくれ。」
C「何を?呪いとかそんなん?」
俺「………この中で車持ってる人は誰だ?」
ABC「………」
そうです。4人の中で車を持ってるのは私だけだったのです。
とはいえ、一度火の付いた好奇心を押さえられるはずもなく、4人でそのトンネルまで行くことになりました。
行きの車の中で、私は唯一過去にそのトンネルを通ったことのあることや、幽霊を全く信じていないので行ってもつまらないということ、万一何かが起きたときにすぐに逃げ出せる為に車に待機してて欲しいなどの理由から、私は車で待機する役となりました。
そして、車で行けるところのガードレールのところまで行った時、時刻はもう夜の11時…
辺りは真っ暗で車のライトが当たってるところ以外見えません。
トンネルの入り口もここからじゃ見えなくなっています。
そんな中、Cが切り出します。
C「あのさ、その幽霊が出る真夜中って何時なの?」
A「そこまでは知らない…。」
C「はあ?じゃあ、来た意味なくね?」
A「ごめん…。」
B「まあまあ。せっかく来たんだし行こうぜ!」
Bがなだめ、3人が車を降ります。
そのまま3人はトンネルの方に歩いて行きました。
私は幽霊の存在など信じてはいませんでしたが、さすがに真っ暗な中で1人待つのは心細かったです。
気を紛らわす為に携帯のゲームをしたり、車の音楽を聞いて3人を持っていました。
30分くらい経った時でしょうか。3人が暗闇の中から姿を現しまし
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- 7/12 AとBが駆け寄ってくる B「Aと連絡がつかない」←は?モンチ
- 最後のセリフは?グリーン