
ある秋の夜、僕は高層マンションの一室で一人、ぬいぐるみを並べている。お決まりのようにテレビをつけたまま、ふと窓の外に目をやると、何かが動いているのに気づいた。街灯の明かりを浴びたその影は、5歳くらいの女の子だった。
「こんな時間に、何してるんだ?」
不思議に思いながらも、時刻は深夜の11時を過ぎている。もしかしたら、親が放任主義なのかもしれないと自分に言い聞かせる。彼女の動きに目を凝らしていると、突然彼女がこちらを振り向き、にこりと微笑んだ。
「一緒に遊ぼう!」
その瞬間、背筋に冷たいものが走る。女の子は不気味に笑いながら、僕の方に走り出した。恐れを感じた僕は、急いで玄関へと向かう。
「やばい!」
ドアノブが激しく回され、ガチャガチャという音が響く。女の子だ。間違いない。だが、鍵はしっかりかかっている。安心したのも束の間、ドン!ドン!と音を立ててドアに体当たりする音がした。
「やめろ!」
叫んでも、彼女はやめない。これ以上はまずい。警察を呼ぼうと思い、部屋の中のスマートフォンを取りに階段を駆け上がろうとした瞬間、音がぴたりと止まった。諦めたのか? それとも……。
まさか、窓?
居間の窓は施錠しているか? ふと不安がよぎる。急いで確認しようと振り返ると、窓の外に彼女の不気味な笑顔が見えた。唖然としながらも、窓の鍵はかかっている。だが、安心するのは早い。彼女は窓を叩こうとはせず、周囲を探っているようだ。
その時、彼女の動きが止まった。何かを見つけたのだ。庭の大きな木の下に置かれた脚立に目を付けたのだ。彼女は嬉しそうにその脚立に駆け寄り、登り始めた。
「これで二階に行って、入れる!」
心臓が早鐘のように打ち始める。彼女が上までたどり着く前に、何とか窓を閉める必要がある。だが、間に合わないかもしれない。どうする?
冷静になろう。彼女が幽霊でないことは明白だ。そう考えた瞬間、僕は彼女と対峙する決意を固めた。彼女を追い出すためには、力を使うしかない。
「来い、遊ぼう!」
彼女の声が響く。彼女の手には、奇妙な形をした刃物が握られていた。恐怖が募る。
「何してるんだ、お前!」
僕の声は震えていた。彼女は不気味に笑い、近づいてくる。
「遊びたくてしょうがないの。お兄さん、遊ぼうよ。」
僕は、その時初めて理解した。彼女はただの女の子ではない。無邪気な顔の裏には、明らかな殺意が隠されている。彼女は遊びを求めているのではなく、命を奪うことを楽しんでいるのだ。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。

