本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

長編

にくめん

匿名 4日前
怖い 804
怖くない 535
chat_bubble 15
29,531 views
ったのです。 他の2人も同じだったようで、外に逃げる音は聞こえませんでした。 そのうちホテルが静かになりました。 物音一つしなくなったのです。それは長い間続きました。 みなさん隠れんぼには不思議な心理が働くような気がしませんか? 鬼から逃げて隠れて見つからなければ勝ちのはずなのに、自分が探されていないような気がすると今度は不安になって鬼がちゃんと探しているかこっちから探してしまう。 これは命懸けの隠れんぼでも同じでした。 私は2度と見たくない存在を探しに行こうと、小浴場のドアの裏から廊下へゆっくり出たのです。 まずロビーの方向を向いて、それから反対にある階段も確認して、私はゆっくり歩きはじめました。 二階へは絶対行きたくなかったので、向かう方向はロビーしかありませんでした。 物音をたてないようにゆっくりゆっくりと進んでいくと、右にある部屋からチャリっという音が聞こえ思わず振り向くと そこに先輩がいました。先輩はゆらゆら揺れたり、ブルブルっと震えながら部屋の真ん中に立っていました。 そしてこちらをバッと振り向きました。 いえ、正確には後ろをふり向いて4つの目をこちらに向けたのです。 いた いた すきなこ いた いたからね ねっ もらいたいもの すきなこは もらう ねっ そんなことをつぶやきながらこちらへゆっくり向かってきました。 私は悲鳴をあげながら走りだしました。 そして諦めたように考えました 人間ってバカなミスほど繰り返すなぁと いつもの小浴場を見つめながら 先輩はすぐそこまで迫っています。 私は見つかるでしょう。 どんなことをされるのかな?痛いのかな… 私はもう完全に諦めていました。ドアの裏に隠れながら死を待っていました。 ドアの裏から浴場を覗くと、少し深めの浴槽が見えます。 もしかしたら そう思った私はドアの裏を飛び出し、カビと苔だらけの浴槽のなかに寝そべりました。 ズズっと足を引きずる音がして、先輩が私を呼びました。早口で何度も いつもだね いつもだもんね そういいながら先輩はドアの裏に後頭部を向けました。 いない 一言だけ言うと、先輩はしゃがみこみました 早く出ていって!私は願いながら浴槽の中に隠れていました。その時割れたガラスから私の手にほんのり朝の光が差し込みました。 なぜかその瞬間封印が解かれたように、私は外に逃げようと決意

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(15件)

  • ワロタ
    真実を知る者
  • 語り手さん逃げてー!そしてなぜ補足情報が無いのー!
    利犬
  • 怖いよー!!バクバク!!
    うんこりん
  • 今だ捜してるってすごく怖いですね。
    斜め
  • 怖すぎ
    .
  • 怖い〜〜( ; ; )
    南伝感電
  • 怖すぎる。追ってくる系は苦手:(´◦ω◦`):ガクブル
    のあ
  • 可愛いww怖いけど・・・コワ可愛いwww
    M.t
  • こわくね
    にこ
  • なかなか面白い話しであった。 実際にその場面をイメージすると 怖いけどスリル満点ですね。 実際は嫌だけど、夢だったらスリルあって面白そう、異形の人間からの逃走。
    オカルト好き
0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.2.48

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

grid_3x3 話題のキーワード

search

サクッと読める短編の怖い話 サクッと読める短編の怖い話

読み込み中...